「頭が痛いんです...」
「そうですか、じゃぁ、薬を飲んだ方がいいですよ」
このように、病気の表現を復習しながら、「〜た方がいいですよ」を使って会話を練習するアクティビティを紹介します。
病気の表現+アドバイスを絵カードで行う活動
イラストの入った絵カードを準備するのが少し大変かもしれませんが、活動自体は導入がしやすいものになっています。
クラスの人数があまりにも少ないとすぐに活動が終わってしまうので、その場合は工夫が必要となります。
準備物
病気の表現が使えるイラストを1つの種類につき2つずつ用意しておきます。
合計のカード枚数がクラスの学生数分になるように、調整してください。
上記の画像であれば、クラスの人数は20人ということになります。
印刷して1つ1つに切り、小さい絵カードにしておきます。
導入方法
①症状の言い方を確認
病気の症状の語彙が完璧ではない場合は、まずクラス全員で絵を見ながら症状の言い方を確認しまう。
T:どうしたんですか?
S:歯が痛いんです。
T:どうしたんですか?
S:けがをしたんです。
同様に他の病気・症状の名前もさっと確認をしておきます。
②例を見せる
学生一人に代表で出てくるように頼み、例として協力してもらいます。
- S1には準備した絵カードの1つを渡しておきます。
T:S1さん、どうしたんですか。
(TはS1に自分の絵カードの症状を言うように促す)
S: ああ、頭が痛いんです。
T:ああ、大変ですね。うちでゆっくりした方がいいですよ。
S1:はい、わかりました。ありがとうございます。
S1→Tにも同様に症状を聞いてアドバイスをする
T:お大事に。(去るジェスチャー)
例を見せたら以下を学生に解説
- 例の会話を繰り返しながら、同じ絵カードの人を見つける
- 同じ絵の人(パートナー)を見つけたら、先生に報告をしにくること
学習者の理解度によっては、もう一度S1とS2にデモンストレーションをしてもらってもいいと思います。
②絵カードを配布
学生1人1枚ずつ、準備した絵カードをランダムに配布します。
あとは学習者がパートナーを見つけるまで、先生も教室をぐるぐる周り、きちんと会話ができているか確認します。
③見つけたら先生の前で会話を披露
パートナーを見つけた!という人がいたら、先生のところに来て実際の会話を披露してもらい、きちんとできているか確認します。
できていれば、そのペアは終了となります。
この活動で注意すること
カードはきちんと人数分用意を
こういったペアマッチングのカードは、カードの枚数が合っていなくて実は自分のペアがいなかった... となると、学生の方もパートナーを探すべくがんばったのに、「な〜んだ」という結果になってしまいます。
アクティビティ前にきちんとカード枚数を確認しておくことがベストです。
奇数の場合はどうしたらいい?
マッチングパートナーを見つけるアクティビティは、どうしても偶数でなくてはいけません。
クラスの人数は奇数の場合は先生が入る...という手もありますが、それだと先生は学生の様子がチェックしにくくなります。
その場合は、1人の学生に「ぜひ2枚カードを持って2人のペアを探してみて!」とやってみます。
なるべくなら、早く終わりそうな学生に2枚のカードをさりげなく渡しておくといいでしょう。
早く終わってしまった場合は?
意外と早々にペアが見つかるグループもあります。そうすると、終わったペアは暇になってしまうことがあります。
その場合は、見つけたパートナーと一緒に何か新しい会話を作成したり、他のクラスメイトを助けたりするなどして、何かタスクを与えるといいでしょう。
活動後に応用できること
この活動は、同じ絵カードを持っている人を会話をしながら探すアクティビティなので、実施にそこまで時間はかかりません。
ですので、この活動が終わったらまた元の自分の席に戻るのではなく、せっかくならばマッチングで見つけたパートナーと一緒に今度は座るといいでしょう。
その新しいペアでまた別のペアワークを行うなど、この活動は新しいペアの編成ツールとして使うこともできます。
イラストはわかりやすいものを
この活動で使用する絵カードのイラストですが、絵柄がしっかりとわかりやすいものを準備しておくといいでしょう。
「これは、熱があるのか、頭が痛いのか、どっちなんだ...?」
はっきりわからないものだと、そこで手間取ってしまいます。
今回お見せしたこちらのイラストは、全てACイラストからダウンロードしました。
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