指示詞「これそれあれどれ」の練習って、ちょっと退屈になりがち。
頭ではわかっていても、実際会話になると間違っていたり。
そんな状況を打破できるクラス活動を紹介します。
つまらない!?「こそあど」練習を楽しくしよう🤩
この活動は子供への日本語教育へも取り入れやすいかなと思いますので、年少者への日本語教育をご担当なさっている先生方は、ぜひ!
グループアクティビティになるので、個人レッスンなどでは難しいかもしれません。
また、クラス内に一定の人数がいないとできないので、比較的大きいクラスでの活動をおすすめします。
準備物
教師の方で事前に準備しておくものは特にないので、急に時間が余った時などでも練習できちゃいます。
所要時間は基礎的な部分なら10分くらい、発展させれば15-20分くらいになると思います。
方法
①クラス全体を1つ3〜4人のグループに分けて、島を作らせ座らせます。
②移動する前に、「何か自分のお気に入りのもの/特別なものを一緒に持って移動して〜!」と指示します。そんな大層なものでなくてもいいのですが、意外とおもしろいものをもっている学生がいたりします。
③各自持ち寄ったものを、グループのテーブルの中央に置きます。
④グループ内で、「こそあど」を使って持ち主を確認します。
A:「(誰かのものをひとつ手にとって)これは誰のitemですか?」
そのアイテムの持ち主が、答えます。
B:「これは、私のitemです。」
⑤ 会話を繰り返し、それぞれのアイテムの持ち主を明らかにします。
⑥一通り確認できたら、グループ内の半分が、隣のグループへと移動します。この時、持ち寄ったアイテムは元のテーブルに残したままにします。
⑦ 新しくグループに来た人は、持ち主のわからないアイテムが並んでいるので、それらが誰のものなのかを「それは、だれのitemですか」と聞いて確認します。
元からそのグループにいた人たちは、それぞれのitemの持ち主を知っているはずなので、「これは〜さんのitemです」というように答えます。
⑧ 最後のまとめとして、先生が各グループから1つずつぐらい「ちょっと盗んじゃうよ〜!」と、itemを集めます。
⑨ 集めたアイテムをクラス全体に見せながら、「これはだれのitemですか?」と質問します。知っている人が手を上げて答え、全体での確認とします。
答えてもらった後に、「〇〇さん、トランプを持ち歩いているなんて、マジックでもするんですか〜?」とちょっとコメントすると、場が和むと思います。
ポイント
語彙が未習の場合
アイテムの名前の語彙が未習の場合は、媒介語を使ってもいいと思います。または机間巡視しながらささっと語彙を教えてあげてもいいと思います。
他の文型との組み合わせ
今回は「これは誰のitemですか」という形で練習をしましたが、いろいろなバリエーションで練習ができると思います。
- これは、だれのですか?
- このNounは、だれのNounですか?
- このNounは、だれのですか?
- このAdjective+Nounは、だれのですか? 例)この大きい消しゴムは誰のですか?
参考になった本
今回のアクティビティは、以下の本を参考にさせていただきました。
「これはだれのですか?」という文型の練習として載っていた教室活動を、もう少しアレンジしました。
タイトルにもあるように「80」ものタスク活動が単語カルタなどの教材付きで載っているので、一冊はもっておきたい本。
アイディア募集中
「この活動をちょっとアレンジしてみました!」というようなご意見もお待ちしています。
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