概要
普通形過去を練習する際に使える教室活動です。身近である先生のことを題材にした質問に答えてもらうというアクティビティです。先生のことに意外と興味津々だったりする学生も多いので、ちょっと距離を縮める活動にもなりそうです。
準備物
先生に関する質問をいくつか用意しておきます。今回は普通形の過去を使うので、先生の過去についてのクイズを作ります。
問題を提示しておくときは、キーワードだけで提示しておくといいでしょう。それから、Yes/No の質問にしておくと、肯定否定の両方を使って答えることができます。
例)先生は.....
- 昨日、ジョギングをする
- 去年のたんじょうび、高いプレゼントをもらう
- 昨日、ワインを飲む
- 先週、たくさん買い物をする
- 子供の時、ピアノが上手
- 子供の時、走るのがはやい
- 高校生の時、いい学生
これらのキーワードを使って、「先生は、高校生の時、いい学生だったと思いますか?」という質問を作り、「う〜ん、いい学生だったと思います!」という形でペアで会話をしたりゲームをしたりします。
スライドでこれらの質問をリストしておいて、差し支えなければ先生が高校生だった時などの写真も横に貼ると、面白がって反応してくれる学生もいるかもしれませんね😄
実施方法
簡単なQ-A形式で確認をしてもいいですし、ゲーム形式にしてもいいと思います。
簡単にQ-A形式で確認する
まずクラス全体で例を見せて会話例を確認し、そのあとペアで会話しながら話し合ってもらいます。最後に、ペアをいくつか当てて会話してもらい、先生の方からそれぞれの質問の答えを言います。
①会話例を見せる
T:「S1さん、最初のキーワードを読んでください。」
S1:「昨日、ジョギングをする」
T:「そうですね。S1さん、先生は昨日ジョギングをしたと思いますか。」
S1:「う〜ん、わかりません。でも、したと思います。」
T:「そうですか。S2さんは、どう思いますか。S1さん、S2さんにも聞いてください。」
S1:「S2さん、先生は昨日ジョギングをしたと思いますか。」
S2:「そうですね、先生は忙しいから、しなかったと思います。」
T:「そうですか。答えは......しませんでした!昨日は晩ご飯を食べすぎたので、ジョギングができませんでした。」
② S1-S2で会話例をもう一度
T:「では今度は、S2さん、S3さんに2番目の質問をしてください。」
S2:「S2さん、先生は去年のたんじょうび、高いプレゼントをもらったと思いますか。」
S3:「う〜ん、もらったと思います。」
T:「そうですか。S4さんは?どう思いますか?」
S4:「はい、私ももらったと思います。」
T:「そうですか。答えは......もらいませんでした〜!でも、あまり高くないプレゼントはもらいました。小さいものですよ。」
Ss:「そうですか!それはよかったです。」
③ペアで会話
あとは会話例のように、各ペアになってそれぞれの問題を話し合って推測してもらいます。一通り終わったら、会話例の要領で先生の方から答え合わせ。
ペアでゆっくり練習ができるので、普通形がまだ定着がしきっていない段階での活動にちょうどいいと思います。
ギャーギャーと盛り上がる方法ではありませんが、「え、先生、数学得意じゃなかったんですか〜?」なんていう反応をもらったりして、会話を楽しむことができます。
ゲーム形式にしてみる
今度はゲーム形式でもう少し盛り上がる「先生まるばつクイズ」にしてみます。同様に先生についての問題をいくつか作っておきます。問題は、一枚ずつのスライドにしたり、紙に書いて1つずつ提示できるようにしておくといいでしょう。あとは、問題の数だけ○✖️を書き込めるようなワークシートを用意しておくと便利です。(ノートに書いてもらってもいいです)
①グループで例を見せる
3〜4人のグループを作ります。そして、先生の方は問題の例を1つ提示します。
例)子供の時、うちに マンガが100さつある
そして1つのグループにお手本を見せてもらうようにたのみます。
T:「S1さん、先生は、子供の時うちにマンガが100さつあったと思いますか?グループのメンバーに、きいてください。」
S1:「S2さん、先生は子供の時うちにマンガが100さつあったと思いますか?」
S2:「はい、あったと思います。」
S3:「う〜ん、なかったと思います。」
S4:「う〜ん、なかったと思います。50冊ぐらい、あったとおもいます。」
T:「そうですか、それではグループでこたえを1つ決めてください。「あったと思います」なら、ワークシートに○を書きます。「なかったと思います」なら、×を書きます。答えは、あとでチェックします。いくつわかりますか〜?」
②クイズ開始!問題を見せる
問題1 先週の飲み放題で、ビールを10杯注文する
問題を見せたら、グループの中の一人が質問役となり、グループメンバー全員にどう思うかを聞いてもらいます。
全員の意見を聴き終わった後で、グループとして1つの答え(まるかばつか)に絞ってもらいます。その答えはワークシートに書き込みます。
だいたい書くグループがまるばつを選んで書き込んだ様子が見られたら、次の質問を出し、同様に繰り返します。
③ 答え合わせ
全部の問題を出しおわり、それぞれのグループで問題ごとに○か×を書けていることが確認できたら、答え合わせへと移ります。
答え合わせも、練習のチャンスです。先生が問題を言ったあとに、各グループの答えを言ってもらうといいでしょう。
T:「では、問題1から確認です。グループ1、先生は、先週、飲み放題でビールを10杯注文したと思いますか。」
Group1: 「はい、したと思います。」
Group2:「いえ、しなかったと思います。 10杯は多すぎます。」
Group 3 :「しなかったと思います。5杯だったと思います。」
T:「そうですか。正解は.........注文しませんでした!そうです、5杯飲みました!」
Group 2 & Group 3: 「やった!」
ポイント
先生の過去のことなので、ちょっと面白いことや、意外なこと、まだ知られていないことを問題にすると興味を持ちながら話してくれると思います。
恋愛の話やお酒の話はたいてい盛り上がりますが、クラスの雰囲気によってはそぐわない質問等もあると思いますので、その辺りは注意しながらぜひ導入してみてください。