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脳を活性化!? アイスブレイクに「30 Circles」を導入してみよう

30 Circlesという活動は、30 Thirsty Circlesと呼ばれることもある活動で、創造力を高める活動の1つとして提唱されました。

30の丸があるので、それを1つ1つ何かしらに絵に変えていくという活動です。

これをアイスブレイクに使っている学校や企業もありますが、これは一体どうやって使うものなのでしょうか。

本記事では、こちらの英語記事を元にした内容を紹介します。

https://www.ideo.com/blog/build-your-creative-confidence-thirty-circles-exercise

全体像

元はどこから?

30 Circlesというのは、スタンフォード大学のRobert McKim (通称 Bob McKim)教授が提案したアクティビティです。

McKim教授は2022年に亡くなられていますが、今でも彼の活動は彼の弟子であるKelley兄弟(David Kelley and Tom Kelley)に受け継がれています。

彼らはIDEOという会社を設立し、物事を新しい側面から見てほしい!というモットーを掲げ創造性を引き出す活動を世に伝えています。

やり方

30の丸が用意されたワークシートを用意し、一人一枚に配布します。

あとは、思いつく限りイラストを書き足し、その丸を他のものに変えていきます。

終わったところで、書いたものを見て話し合います。

実際に子供から大人まで、さまざまな人が挑戦した30 Circlesの様子をあげてくれている方もいるので、活動の様子はこちらから見てみてください。

様々な人が描いた30 Circles

活動の意義

この活動の趣旨はFluencyDiversityに注目することができます。

①Fluency・・・どのぐらい速く30の丸を考え出すことができるか。流暢性。ほとんどの人が制限時間以内に30全てを埋めることはできないそう。

②Flexibility/Diversity・・・柔軟性。どんなイラストを描いたか。

  • 1つのコンセプトを派生させたもので埋めたか(バスケットボール、テニスボール、バレーボール)
  • 全く別のもので埋めたか(火星、スマイリーマーク、クッキー)
  • ルールを破って?2つ3つの丸をつなげて大きな1つのイラストにしたか(雪だるま、信号機)

こうしてみると、実は最後に出来上がった30のイラストは、1つの「丸」というコンセプトを流暢にかつ柔軟に派生させてできあがった他の29のバージョンであるということがわかります。

準備物

30の丸が書いてあるワークシートであれば何でもOKです。

ここからサンプルシートがダウンロードできるようにしてありますので、ご自由にお使いください。

30 Circlesのワークシート

実施方法

制限時間を決めて描く

時間は3分!

3分以内にできるだけ30の丸をいろいろなイラストに変えてみましょう。

グループで話し合う

時間になったら全て埋めていなくてもそこでストップ!

他の人が描いたイラストと見比べ、どんな点が同じか、どんな点が異なるかを話し合います。

話し合う時には、上記で述べた

  • Fluency
  • Flexibility/Diversity

を意識するといいでしょう。

自分では考え付かなかったようなアイディアを引き出した人もいれば、シンプルなイラストながらも数多くの丸を埋める人も見られるかもしれません。

「これいいね!」「これは思いつかなかった!」「これも有りなの〜?」と話し合うことで、創造性を中心に添えたよいアイスブレイクになることでしょう。

参考図書

30Circlesは創造性を引き出す活動のあくまでも1つとして紹介されていますが、そのほかにもKelley兄弟が出版した本の中にアイディアが多数あります。

そして、なんと嬉しいことに日本語版が出ています!

気になる方はぜひ見てみてください。

日経BP
2014/6/20
デイヴィッド・ケリー (著), トム・ケリー (著), 千葉 敏生 (翻訳)