概要
形容詞の「て形」の練習を、ドリルや会話練習以外でできるものがないかと思い、市販教材にのっていたアクティビティを少しアレンジしました。
使用下教材は、こちら。
実際に実施したタイミングや方法によっても、役に立つ度合いが違うように感じたので、そちらについても最後のポイントのところで述べたいと思います。
準備物
今回はこちらの『おたすけタスク』の「形容詞」の練習項目として載っている絵をコピーして、カードにしました。
アクティビティは自己流にアレンジ、絵カードのみ切り貼りして使います。
1つのグループにつき、同じページのイラストを2枚コピーします。1枚は切らずにそのまま、もう1枚は点線でバラバラに切り離します。
切り取った方を厚紙の左側にそれぞれ貼り、右側にその本を描写するのに使える形容詞をリストして、キューカードを作成します。
導入方法
①グループを作ります。各グループ4〜5人がちょうどいいと思います。
②各グループに、形容詞が書いてあるキューカードと、切り離していない絵シートを配布します。
③グループの真ん中に絵シートのみを置きます。絵カードは広げずデッキのままにして裏返しておきます。
④形容詞に未習語彙が含まれていれば、それを導入。既習の形容詞も全体でさっと確認してもいいでしょう。
⑤誰か1人がカードを取り、リストされている形容詞を「て形」でつなげて言います。
例)この本は、大きくて、きれいで、やすくて、やさしいです。
⑥そのほかのグループメンバーは「3・2・1」の掛け声に合わせて一斉に該当するカードを指さします。
⑦指さした番号と、キューカードに書いてある番号が同じなら正解です。いくつ正解したかを競ってもいいですし、競争にしなくてもいいと思います。
ポイント
導入時期
一度、形容詞のて形を導入した直後ではなく、学期末のまとめにこのアクティビティをいれてみたところ、ちょっと簡単すぎたようで、あまり身になっているようには思えず...。
て形を導入した直後であれば、チャレンジングになり覇気が出ましたが、クラスのレベルによって変わってくるので、この辺りは調整が必要です。
形容詞の種類
このカードで使用できる形容詞が「新しい、古い、高い、安い、難しい」などになります。
つまり、これを「て形」の練習に使おうとすると、全てが「新しくて...」と「くて」活用に。
なので、「な形容詞」を入れるためには、「新しい」のかわりに「きれい」にすることもできます。
レベルの調節
クラスによっては、この少し簡単すぎる活動かもしれません。
その場合は、指差す場所となる絵のシートもバラバラに切り離して、かるたのように少し順番をランダムに並び替えます。
指を指す時には、今度はランダムな中から選ばなければならないので、もう少しチャレンジングなアクティビティになると思います。
最後のまとめ方
最後、やりっぱなしにせずに全体でまとめることも大切だと思います。
一通り終わった様子がみられたら、今度は先生🆚クラス全体で「じゃぁ、スピードアップしてみよう!」と
先生が少し早口でカードを読み上げてもいいと思います。学生は該当する番号を叫びます。
今回使用した教材
こちらの『おたすけタスク』には大変助けられました。
授業でよくゲームやアクティビティを導入する先生は、必須アイテムですね。
それぞれ豊富な文型ひとつひとつ、タスクのやり方が左のページに記載されていて、右のページにはその活動に使えるワークシートなどの教材が載っています。
右側のイラストやプリントをコピーして切り離すだけでささっと使えてしまうので、時間がない時の授業準備や、ちょっと時間が空いてしまった時に使えるアイディアとして重宝します。
おすすめです⭐️