日本語の「物・事があります」を教える際の練習に使えるアクティビティです。同期型のオンライン授業でささっと確認程度に使うことを前提にしていますので、問題自体はそれほど難しくありません。
- ちょっと息抜きで問題を出したい
- 少し頭を使って欲しい
- 単語のチェックを楽しくしたい
そんな時にも使えます。
ちょっと頭を使う?オンラインで使える活動
ZoomやGoogle Meetなどのウェブ会議ツールを使いながらの同期型オンライン授業で、「〜があります」の練習をしたい時に導入できるアクティビティを作りました。
また、「オンライン授業でカメラをオンにして欲しいのに、なかなか学習者がカメラオンにしてくれない💦」という先生も
このアクティビティではカメラに指を出して数字を示さなければならないので、少し効果があるかもしれません。
準備物
以下のような、1つのテーマに沿って少しずつ違う情報を持ったイラストを用意します。
実施方法
- 教師は上記のイラストを提示しながら、3つだけヒントとなる文を言います。
- 学生はそれを聞いて、どのイラストのことを先生が指しているのか、当てます。
- せーの、ドン!でカメラ画面に向かって、答えとなる番号を指で示します。
- 当たっていれば、正解!となります。
教師はパワーポイントなどのスライドに、準備物のところで紹介したようなイラストを貼っておきます。その画面を、Web会議ツールで学生に共有すると、学生も同じイラストを見ることができます。
例えば、次のイラストであればこんなヒントを出すことができます。
こちらは練習がてら、簡単な問題になっています。
- お茶があります。
- バナナジュースがありません。
- 水があります。
答えは、レストラン2!なので、学生がカメラに向かって「2」と指をむけてくれていたら、正答です。
少しずつ難しくなります。今度は語彙も知らないと難しいですね。本の色もバラバラです。
- 中国語の本があります。
- フランス語の本がありません。
- 英語の本がありません。
答えは、person1です。カメラに向かって「1」が正解です。
最後はこちら。少し字が見にくいかもしれませんが、以下の単語が入っています。
- Asian study (アジア研究)
- Japanese (日本語)
- Engineering (工学)
- History(歴史)
- Management(経営学)
曜日と専攻の単語が頭に入っていないと難しいので、いい語彙の確認にもなります。
- 木曜日に経営学のクラスがあります。
- 金曜日に工学のクラスがあります。
- 水曜日に歴史のクラスがありません。
答えは、学生2のスケジュールです。
応用してみる
難易度を調整する
簡単にできる難易度調整は、3ヒントを言うスピードを速くすること。1つ1つのヒントの間をあまり開けないようにすることでも、難しくなります。
形を変えてみる
上記では、オンラインレッスン中に簡単にできる方法として「画面に向かって答えを示す」というやり方を紹介しました。
でも、もう少し時間をかけてしっかりみんなの理解度をチェックしたいです。
そんな場合は、各自それぞれの答えをホワイトボードに書いてもらい、教師がそれを一度にチェックできるWhiteboard.fiというツールもあります。
以下の動画で詳しく紹介していますので、ご覧ください。
ネット環境が悪いと少し使いにくいかもしれませんが、事前にテストするなどして、是非使ってみてください。
学生に問題を作ってもらう
あとは、グループ別にしてイラストのみを共有し、学生に3ヒントを作ってもらい、お互いにクイズを出し合うのもいいと思います。
その場合は、もう少し問題を増やした方がいいかもしれません。
まとめ
「〜があります」の練習として使えるアクティビティを紹介しましたが、少しやり方を変えれば「オンラインレッスンで聴解練習」のようなこともできそうです。
その他、オンラインレッスンで使える活動案を文型別に紹介していますので、ぜひご覧ください。