げんき

【〜になる】アニメの主人公は〇〇になりたい!

アニメや漫画が好きな学習者の場合は、たまにアニメの要素を所々で入れてあげると、モチベーションが上がって頑張ってくれると思います。

また、アニメを使った日本語コースなど、日本語教育に使える教材にもなるのではないでしょうか。

【〜になる】海賊王に俺はなる!

今回は某海賊アニメを筆頭に、「変化+なります」を練習する際に使えるキャラクターやセリフを紹介します。

様々なアニメで「将来は、こうなりたい!」という目指すものがあるキャラクターは多いので、これを上手に活用してみたいと思います。

使用教材

ナルト(NARUTO)

火影(ほかげ)になりたい!

言わずと知れた世界的に有名なアニメ。小さい頃やんちゃだった主人公のうずまきナルトが、火影というリーダーになることを目指して度重なる試練を乗り越えて精神的・肉体的にも成長していくというストーリーです。

体内に九尾の妖狐を封印された落ちこぼれ忍者・うずまきナルトが里一番の忍である火影を目指し、仲間たちと共に数々の試練を乗り越え成長していく物語。

wiki- https://ja.wikipedia.org/wiki/NARUTO-%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%88-

ワンピース(ONE PIECE)

海賊王になる!/腕が長くなります。

最近アメリカ版Netflixでも見られるようになり、これからますます知っている人が増えるだろうアニメ。とても長く続いているので、全部を追うのは難しいですが、おおよそのストーリーは、主人公のルフィという少年が、海賊王になることを目指して旅していくというものです。

東の海(イーストブルー)の端に位置する、フーシャ村。村の少年、モンキー・D・ルフィは、悪魔の実を食べたことによって体がゴムのように伸びる、ゴム人間になってしまった!

偉大なる海賊シャンクスと出会い、ルフィは自らも海賊になること夢見る。そんなルフィにシャンクスは海での再会を約束し、自分の麦わら帽子を預けて出航していった。

それから10年後。成長したルフィは、揺るがぬ夢を抱えたまま、1人大海原へ漕ぎ出す。「海賊王に、おれはなる!!!」そう高らかに宣言して。

公式サイト-https://one-piece.com/log/about.html

特殊な技能も持っており、腕が伸びたりするのも特徴です。

ワンパンマン(One punch man)

ヒーローになりました。

ウェブサイト漫画。どんな敵でも一撃で倒すという単純さが逆におもしろいようで、学習者の中でもファンが多い。

物語開始から三年前、就職活動に行き詰る青年サイタマは、ある日街で暴れていた怪人から顎の割れた少年を救う。その際、「ヒーローになりたい」という幼き日の夢を思い出し、就活をやめてヒーローになることを決意。頭髪全てを失うほど懸命なトレーニングを3年間行った結果、どんな敵でも一撃で倒せる最強の力を手に入れる。

しかし、いつも一撃で決着が付いてしまうことから、次第に戦いに対する緊張感などを喪失し、ヒーローになった現在でも無気力な日々を送っていた。

Wiki- https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3

ヒーローになった経緯は、第2話で読めます。

僕のヒーローアカデミア (My Hero Academia)

ヒーローになりたい。/個性がなくてもヒーローになれますか?

アメリカやフランスでも人気の漫画/アニメ。ヒーローになるための学校に通う緑谷(みどりや)が、最高のヒーローを目指して成長していく物語。

総人口の約8割が何らかの超常能力“個性”を持ち、その“個性”によって社会を守る“ヒーロー”という存在が確立された世界。緑谷出久はヒーローになることを夢見て、多くのヒーローを輩出する名門・雄英高校ヒーロー科入学を目指していた。しかし、彼は何の“個性”も持たない“無個性”。現実の厳しさ、不平等さを痛感する日々を過ごしていた。

公式サイト- https://heroaca.com/episodes/1st/ep01/

使い方

著作権等も関わってくるので、難しい点もあるとは思いますが、様々な実施方法が考えられると思います。(学生たちは、上記のアニメの大体のストーリーを知っているものとしています。)

導入として使う

キャラクターが実際に「〜になりたい!」と言っている場面を見せて「今、なんと言いましたか?」と導入に使うことができます。(この辺りは著作権が関連してくるので、各自の判断をもとに使用をお願いいたします)

練習として使う

キャラクターの顔と、「〜になりたい」といったセリフとを対極に準備しておき、読ませてマッチングができます。

また、キャラクターの顔や名前と、セリフの一部だけを提示しておき、穴埋め問題を作ることもできます。

  1. ルフィは、海賊王________。
  2. ナルトは、火影________。
  3. 緑谷は、ヒーロー_______ので、ヒーローの学校にいきます。
  4. ワンパンマンは、たくさんトレーニングをして、ヒーロー__________。

解答例)

  1. ルフィは海賊王になりたがっています。
  2. ナルトは、火影になりたがっています/なりました。
  3. 緑谷は、ヒーローになりたいので、ヒーローの学校にいきます。
  4. ワンパンマンはたくさんトレーニングをして、ヒーローになりました。

「なります」のバリエーション「なりたい」「なってしまった」「なる!」「なれますか」などを紹介するのにもいいと思います。

読み物として使う

それぞれのアニメのあらすじを簡単な日本語で説明したものを作成し、それを読んで質問に答えてもらうという方法もあります。

<ワンピースの例>

ルフィは子供の時、変なフルーツを食べたので、体がゴムになってしまいました。だから、ルフィのうでは長くなったり、短くなったりします。とても便利です。それから、ルフィはシャンクスに会いました。その後で、「海賊王(The King of Pirates)になりたい!」と思いました。ルフィは冒険(adventure)に出かけます。

問題例)

  1. フルーツを食べた後で、どうなりましたか。
  2. ルフィのうでは、どうなりましたか。
  3. ルフィは将来、何になりたいですか。

1つのアニメに絞ってもいいですし、いろいろなアニメを出してきてもいいと思います。

また、使い方もアイディア次第でいろいろ出てくると思うので、ぜひ色々と考えてみてください。

参考書籍

いろいろな漫画の第1巻を持っておくと、だいたいのあらすじやキャラクター設定が掴めたりするので、それもいいと思います。電子版もあるので、便利ですね。

ONE (著), 村田雄介 (著) 形式 Kindle版)

こんな風に、要所要所にアニメを取り入れた日本語クラスが開講できたら、おもしろいのにな〜と思う今日この頃です。