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【マンガ教材】日本語教育の授業に漫画を取り入れるアイデア

【マンガ教材】授業に漫画を取り入れてみる

日本語を勉強する学習者の理由に「アニメ・マンガ」といったポップカルチャーをあげる人も多い昨今。

授業にマンガを導入してみたい!

そんな先生方のお役に立てる情報を集めてみました。

ポップカルチャーの教科書を使う

まず1つできるのは、ポップカルチャーに特化した日本語教育の教材を使用することです。

こちらの教科書は、漫画やアニメなどの様々な角度からポップカルチャーを取り上げつつ、中級レベル以上の日本語習得を目指します。

それ以外だと、授業で少しずつ漫画の要素を取り入れていくアイディアがあります。

無料で使えるマンガのコマ

マンガを授業で活用したいと思うと、気になるのはやっぱり「著作権」。

著作権を気にしないで使える無料素材があれば....と思う先生に朗報です。

マンガルー

登録すると、漫画のコマを使用することが可能になります。主にSNSでの使用が目的とされており、印刷することはできませんが、見せる分には問題ないかと思います。

好きなコマだけ切り取ることができ、さらに漫画の数も非常に多いので、頼もしいウェブサイトです。

ブラックジャックによろしく

いち早く漫画を二次利用フリーにしてくださった、先駆者的存在ですね。

医療場面ということで使用語彙などは限られているかもしれませんが、それでも十分に活用できる教材となり得ます。

タダピク」というサイトはセリフがない吹き出しバージョンをすでに用意してくれてありますので、「セリフを考えてみる」といった活動に使えます。

これら「マンガルー」や「ブラックジャックによろしく」をオノマトペの授業に取り入れるアイデアも紹介していますので、気になる方はぜひ。

2こまマンガを導入する

4コマ漫画のセリフを自分で考えてみよう!といった活動はよくあると思いますが、時間に限りのある時でもできる、2コマ漫画もおすすめです。

こちらは2コマ漫画がたくさん収められている単行本。

セリフやストーリーを考えてもらうといった活動ができます。

ロジトレの方では、2コマ漫画を使って説明能力を高める練習などができます。その他のアクティビティもたくさん載っているのが嬉しい。

どちらも電子書籍があって、すぐに入手できるのでおすすめです。クリックして試し読みしてみてください

漫画教材を自分で作る

Book Creatorを使うと、簡単に漫画の電子書籍が自作できます。作ったものは、

  • オンライン公開でリンク共有
  • 電子書籍形式
  • PDF形式での書き出し

などの方法でシェアが可能です。

ウェブサイトを使う

JF(国際交流基金)から出ている「アニメ・マンガの日本語」というサイトが、とっても便利です。

俗にキャラ語と言われている、発話者(キャラクター)によって言い方に差が出るフレーズ集を音声付きで聞くことができます。

更に漫画のコマをクリックすると、セリフを読み上げてくれる上に翻訳も下の方に出てくるというメニューもあります。

オノマトペの導入や練習にも大活躍です。

漫画を読解授業に導入する

読解授業の作り方』ではp.80〜83にかけて、漫画を読み物として授業に導入する事例が紹介されています。

  • 上級の授業で漫画を通してオノマトペを学習する授業例
  • 上級の授業で漫画を通して口語体を学習する授業例

「読む前にする活動」「読む活動」「読んだ後でする活動」のステップに分けた簡単な教案が見られます。

参考情報

イラストを使ったアクティビティ

直接「漫画を使う」というわけではありませんが、「昔話のコマイラストをストーリー順に並び替える」という活動が入った聴解練習のアイデアも紹介しています。

また、中上級では『マンガで学ぶ日本語表現と日本文化-多辺田家が行く-』という漫画を使った日本語表現を勉強する活動案もあります。

参考書籍

こういった教材を使用して、どんな授業ができるのか?

実際の活用方法が、『日本語教師のためのアクティブ・ラーニング』で詳しく説明されています。

凡人社, 横溝 紳一郎 (著), 山田 智久 (著)

漫画が好きな学習者には、これらの教材を使用することでモチベーションアップにつながるでしょうし、普段とは異なる授業活動をしてみるのもおもしろいと思います。

ぜひぜひ、ご活用ください。