「まっすぐいって、二つ目の角を右に曲がって...」といった道順の説明は、新しい語彙が多く入る上に、文も長くなって大変な項目です。今回は、そんな道案内を練習する際に、体を動かしながら確認できる活動を紹介します。
【道案内】体で確認する道順説明
「この道をまっすぐ行って、二つ目の交差点を曲がると...右側にあります」といった道順説明は学習者からも「難しい〜!」という声が聞かれる項目の一つですが、今回は体を動かしながら、語彙と説明の仕方を確認・定着させるためのアクティビティです。
導入してから比較的早い段階での練習に使うといいと思います。じっくり確認しながら進める活動となります。
机のある教室での導入を想定しているので、そんな環境をイメージしてみてください。
準備物
■机を配置
教室にある机を動かして、通りをいくつか作っておく
■建物のイラスト(できれば立体型)
厚紙と建物を印刷した紙があれば、簡単にできます。行き方の説明で使用したい建物のイラストをいくつか用意しておき、厚紙を長方形に折ったものに貼り付けます。
■準備した建物の名前カード
メモ用紙などの小さい紙を数枚用意し、一枚の紙に1つの建物の名前を書いておきます。
■ペア1組につき1枚、紙配布
実施方法
- 机を配置し、建物をバラバラに置く
- ペアを作る
- ペアに目的地を配布
- 各自で動く
- 確認
①机を配置し、建物をバラバラに置く
机を動かし、格子状の道を作っておきます。それぞれの机の上に、準備しておいた建物のイラストを立てておきます。
②ペアを作る
クラスの学習者でペアを作ります。そしてペア1組に1枚、記録用のメモ用紙を渡しておきます。
③ペアに目的地を配布
教師は各ペアに、用意しておいた建物の名前を書いた紙をランダムに配ります。各ペアは、自分たちの紙に書いてある建物が教室内のどこにあるのかを確認します。(各自のスタート地点をバラバラにしておきます)
④各自で動く
あとは各自、先生からもらった建物を目指してペアでクラス内を移動し、説明のしかたを文で紙に書きます。(移動する時にも声に出すように指示)
例)行先:ゆうびんきょく
まっすぐ行って二つ目の角を右に曲がって、まっすぐいくと、右側にあります。
⑤確認
全員が書き終わったら、書かれた紙を教師は集めます。教師はクラスから学生を二人指名し、一人にどこかのペアが書いた説明を読んでもらい、もう一人はその指示通りに動きます。
こうすることで指示通りに動いた学生の目的地が、指示の紙に書いてあった目的地と同じになるかどうかがクラス全員で確認できます。(またはペアを2つ組み合わせてグループにし、お互いの説明の出来をチェックし合ってもいいと思います)