JLPT

【類義表現】「〜ながら・〜つつ」の違い

ながら vs つつ

① 携帯電話を見ながら車を運転してはいけません。

② 嘘と知りつつ許してしまった。

ながら

【文法解説】

  1. 二つの物事を同時に進める時に使う。(同時)
  2. 「よくないとは思いながら、してしまった。」など逆説を表す。(逆説)
  3. 「いつもながら、昔ながら」など変化しないで続く様態を表す。(様態)

【例文】

  • お茶でも飲みながら話しましょう。(同時)
  • 音楽を聞きながら勉強すると捗る人もいる。(同時)
  • 小さいながらあの力士は力がある。(逆説-形容詞接続)
  • 子供ながら、大人びた話し方をするね。(逆説ー名詞接続)
  • すぐそばにいながら、全然気づかなかった。(逆説-動詞接続)
  • ながらの伝統を守っています。(様態)
  • 生まれながらにスポーツが得意な人もいる。(様態)

また、「ながら(様態)」は慣用句表現が多いため、覚えることも大切。

涙ながら、子供ながら、生まれながら、昔ながら、いつもながら

つつ

【文法解説】

  1. 二つの物事を同時に進める時に使う。(同時)
  2. 「よくないと思いつつ、してしまった。」など逆説を表す。(逆説)

【例文】

  • 買い物にいきつつ、お茶でもしない?(同時)
  • 改善点を見直しつつ、新しい企画も検討していこう。(同時)
  • やめなければいけないと思いつつ、手を出してしまった。(逆説ー動詞接続)
  • もう高校生だと知りつつ、つい子供扱いしてしまう。(逆説ー動詞接続)

ポイント

ながら」は①同時 ②逆説(動詞・形容詞・名詞接続)③様態の全てに使える。

つつ」は①同時 ②逆説(動詞)にのみ使える。

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