質問に答えることはできても、第二言語で「質問を作る」ということに難しさを覚える学習者は多いと思います。
本記事では、ちょっとした時間が余った時などに使えるアクティビティとして、ターゲットの単語を当てるというゲームを紹介します。
導入手順
前準備
このアクティビティは、事前に用意しておくものはありません。いつでもさっと実施できます。
グループ分けとしては、できればペアを組ませた方がいいでしょう。
グループでも実施が可能です。
今回は、ペアで行う方法を例として紹介します。
実施方法
- ペアの中で、質問者と回答者を決めます。
- 回答者は、何か1つ単語を思い浮かべます。相手には伝えません。
- 回答者は、「はい」 or 「いいえ」 のみで答えることを伝えます。
- 質問者は、様々な質問を繰り返し、回答者の決めた単語を当てます。
- 質問者は合計20回まで、質問をすることができます。
- 20回以内に、ターゲットとなる単語を言い当てることができたら、質問者の勝ちです。
実施例
回答者:心の中で単語を決める
(答えは最後に公開!みなさんも一緒に考えてみてください!)
質問①:食べ物ですか。
回答者:いいえ、食べ物じゃありません。
質問②:動物ですか。
回答者:はい、動物です。
質問③:4つの足で歩きますか。
回答者:う〜ん、いえ、歩きません。
質問④:二本の足で歩きますか。
回答者:いえ、歩きません。
質問⑤:海の中に住んでいますか。
回答者:いえ、海の中に住んでいません。
質問⑥:犬と同じぐらいの大きさですか。
回答者:はい、そうです。
質問⑦:カピバラですか。
回答者:いいえ、カピバラじゃありません。
質問⑧:飛びますか。
回答:いいえ、飛びません。
質問⑨:ジャングルに住んでいますか。
回答:はい、ジャングルに住んでいます。
質問⑩:手や足が長いですか。
回答:はい、長いです。
このあたりで、わかった方もいるでしょうか...?
こうして、質問を繰り返しながら、想像力と言葉を駆使してターゲットとなる言葉を当てていきます。
ポイント
この活動を実施する際のポイントがいくつかあります。
「う〜ん」は最大のヒント
基本的に回答者は「はい」「いいえ」で答えますが、中には断定が難しいものもあると思います。
そんな時は「う〜ん」と少し迷った様子を見せるのはOKにしておきます。
こうすることで、質問者は「そうか、この質問に対してはちょっと迷う感じなんだ。」と手がかりとして使うことができます。
単語を知らない
「質問したいけれど、単語を知らない」といった場合は、スマホで調べてもOK!など
事前にルールを決めておきます。
ここで調べて使った単語は、きっと記憶にも残ることでしょう。
新しく覚えた単語をメモ
このゲーム中に、色々と新しく覚えた言葉というものが出てくるかもしれません。
そんな時は、「20回挑戦した中で、今日新しく学んだ言葉をメモしておきましょう」としておくと、後で復習する時の材料としても使えます。
まとめ
20回質問を繰り返し、ターゲットの言葉を当てるというゲームを紹介しました。
「はい」「いいえ」を多用するのですが、質問を作るという行為は結構難しいものです。
ある程度の単語を知っていることも求められるため、中級以上のレベルでやるといいかもしれません。
学期末の復習を兼ねたゲームとしても使えると思います。
さて、それではおまちかね....本記事の例として出したクイズの答えをお知らせします!
答えは...
「なまけもの(動物)」でした!
当たりましたでしょうか?
その他、わくわくするような単語ゲームもたくさん用意しています。
ぜひ覗いてみてください。