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【教案例】『マンガで体験!にっぽんのカイシャ〜ビジネス日本語を実践する〜』を授業で導入する方法

日本のビジネスマナーや文化を、漫画を通して学べる教材、『マンガで体験!にっぽんのカイシャ〜ビジネス日本語を実践する〜』があります。

このページでは、本書を使った授業案の一例を公開しています。

参考にしつつ、ご自身の学生に合わせて調整してください。

導入

「読む前に」を考える

まずはその課のトピックを紹介します。

それから漫画上部にある「読む前に」を読み、「自分ならどうか、何というか」を考えさせます。

<会話例>

T: 「読む前に」のところ、何と書いてありますか。

S:「職場で上司に話しかけにくいのは、どんな場面ですか。」

T:「そうですね。職場では、質問がある時、上司に聞かなければいけませんね。話しかけにくい時は、どんな時でしょうか。」

S1:「忙しい時です。忙しそうだと、話しかけにくいです。」

S2:「怖い顔をしている時です。」

S3:「何か考え事をしている時とかも、話しかけにくいとおもいます。」

T:「色々ありますね。では、マンガでパナラットさんの例も確認してみましょう。」

ことばを確認&マンガを読む

マンガを読む前に、マンガ右下の【オフィスのことば】にある単語の意味を確認します。

全て確認しなくても、学習者が知らないもの・確認したいものだけで十分でしょう。

そして、マンガを読んでいきます。一人ずつ読ませても、ペアで読ませても大丈夫です。

考えよう!

漫画を読み終わったら「考えよう」の部分を使用して、ペアやグループで話し合います。

「あなたらならどうしますか」では、1〜4の番号を選ぶだけではなく、

  • どうしてそうしようと思ったのか
  • 自分の国の文化だったらどうするか

まで考えてもらいます。

話し合ったものは、クラスで共有して確認します。

解説を読む

自分で考え、意見を出し合ったら、次のページに行って「解説」の部分を読み合わせます。

  • 誰か一人を当てて読んでもらう
  • 一文ずつ回し読みをする

などして、内容を全員で確認します。

使ってみよう

実際には、どういう表現を使えばよかったのか。

会話形式で表されているところを、ペアで音読します。

これを読み合わせるだけでもいいのですが、記憶に残る活動にするためにもう1つ作業を入れます。

漫画を修正する

「使ってみよう」で学んだ表現を、今度は元のマンガに埋め込んでみます。

そして、理想的な会話の4コマを作成します。

教師は、4コマの適当な部分が書き込みできるようになっているものを用意。

学習者は、そこに習ったフレーズを入れながら理想のエンディングを書き入れます。

イラストはスライドに貼り付けて全員がアクセスできるようにしたり、プリントにして配るなどして配布します。(授業内での活用に限る)

画像の編集は、iBis paintというiPadアプリを使用しました。

違う教材ですが、iBis paintで画像を修正する様子は、こちらで見られます。

理想のマンガの流れを作ったら、頭の中でイメージしつつセリフを何度か繰り返します。

会話を作ろう

先ほど作ったマンガの流れを意識しながら、「会話を作ろう」の項目を使用して会話を作成します。

  1. まずはマンガを見ずに、シチュエーションのみを読んでセリフを作成
  2. 困ったら、自分が修正したマンガを再度確認。
  3. 会話例を作ったら、全員で確認
  4. 作った会話を使って、ロールプレイ

ここまでで、ひとつの課の一通りの流れが終わります。

あとは、余裕があればページしたにある「ビジネス日本語にチャレンジ!」もやってみましょう。

まとめ

以上、『マンガで体験!にっぽんのカイシャ〜ビジネス日本語を実践する〜』を使った授業案の一例を紹介しました。

色々とアレンジして授業に導入してみてください。

この本の中身について詳しく知りたい!という方は、こちらのページで詳細が読めますので、ぜひご覧ください。