おそれがある vs かねない
①犯人は逃げるおそれがあるため、しっかり拘束してください。
②このままだと大きな損失になりかねない。
おそれがある
【文法解説】
- 悪いことがある可能性を示す。書き言葉的表現。ニュースの解説でよく使われる。
- 客観的なデータに基づいて導き出された可能性(悪い方向)を伝える。
【例文】
- 今晩、台風23号は上陸の恐れがあります。
- 熊が出没しました。人間を攻撃する恐れがあるので、注意してください。
- 崖崩れのおそれがあるので、ここは通らないでください。
かねない
【文法解説】
- 悪いことがある可能性を示す。書き言葉的表現。
- 個人的な悪い予想をする時にも使う。「この人ならやる可能性があるだろう」
【例文】
- 体の痛みをそのままにしておくと、大きい病気になりかねない。
- 政府はもう少し早めの対応をするべきだ。このままだと国民の指示を失いかねない。
- 田中部長、毎週社長のために社長の家を掃除してるんだって!まぁ、田中部長ならやりかねないか...。
ポイント
どちらも「悪いことがある可能性」を示す時に使うが、
「おそれがある」はニュースなど客観的なデータに基づいたもの。
- 今回の台風により、被害が拡大する恐れがある。
「かねない」は「ある人の性格を考えると、その人ならするだろう」とい個人的な悪い予想も表す。
- 田中さんがそんなことをするはずはないって言うけど、私は田中さんならやりかねないと思う。
「〜おそれがある・かねない」の違いがマンガで解説されている教材も、参考になります。購入する場合は、電子書籍版もおすすめです。
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