文法解説・意味
意味
- 色々と大変な思いをして、最終的に「こうなった」という結果を表す。
- 残念な結果になる。
- マイナスのことに使われる。
- 「いろいろ」「さんざん」「長い間」などの強調する言葉と一緒に使われることが多い。
■誤用例
あげく、お返事させてください。
チームと相談したこれは、後件がこれから起こることで「結果」ではないため、合わない。この場合は「〜うえで」を使用。
上で、お返事させてください。
チームと相談した「あげく」「末に」の違い
「あげく」は後ろに更に悪いことがくるが、「末に」は過程に焦点があるため、必ずしも悪いこととは限らない。
接続
V・た形+ あげく
(例:困ったあげく)
N・の +あげく
(例:議論のあげく)
英語
After〜, in the end
JLPT
【参考文献】
- 『中級日本語文型の教え方とポイント』
- 『どんなときどう使う 日本語表現文型辞典』
例文
散々道に迷ったあげく、会社の面接に遅刻してしまった。
彼にいろいろ貢いだあげく、彼は私の元を去っていった。
散々苦労したあげく、彼はレストランを開業することを成功させた。
迷ったあげく、旅行は中止することにした。
その男はお金にこまったあげく、銀行強盗を計画した。
長い時間の議論のあげく、その新しい計画は中止に決まった。
いろいろ考えたあげく、会社を辞めました。
兄はお金の問題でさんざん親に心配をかけたあげく、結局家を出て行ってしまった。
大好きな歌手のCDを買おうと2時間も並んだあげく、売れ切れで買えなかった。
弟は困ったあげく、嘘をついた。
練習問題
マッチング問題
<前件>
- コートが欲しくていろいろ迷ったあげく、
- 彼女に何日も待たされたあげく、
- 上司に長々と説教されたあげく、
- 旧友に連絡すべきかためらったあげく、
- 会議で長時間話し合ったあげく、
<後件>
- 休暇の申請も認められなかった。
- 思い切って電話してみることにした。
- ようやくもらった返事は「No」だった。
- 採決は明日に持ち越しとなった。
- 何も買わずにに家に帰った。
<解答>
- コートがほしくていろいろ迷ったあげく、何も買わずに家に帰った。
- 彼女に何日も待たされたあげく、ようやくもらった返事は「No」だった。
- 上司に長々と説教されたあげく、休暇の申請も認められなかった。
- 旧友に連絡すべきかためらったあげく、思い切って電話してみることにした。
- 会議で長時間話し合ったあげく、採決は明日に持ち越しとなった。
自分の経験をもとにチェック
『中級日本語文法を教えるためのアイデア集』にも「〜あげく」を使った練習問題が1つ載っています。