JLPT

【類義表現】「以上・手前」の違い

以上 vs 手前

①100点を取るといった以上、取るんだ!

②100点を取るとみんなの前で言った手前、がんばるしかない。

以上

【意味】

A以上、B。

Aという状態なら、覚悟・責任をを持ってBを行う。

自分の行動の場合は、強い意思を表す。他の人の場合は、「覚悟がある」「責任がある」ということ示す。

【例文】

  • 引き受けた以上は、必ず期日までに終わらせます。
  • こういうことになった以上、責任を持って私が辞職するしかない。
  • 成果が出ない以上、同じ方法を続けていても仕方がない。

手前

【意味】

自分のプライドや他人からの評判、体裁を守るために仕方がなく行動することを示す。Aという状況があるから、仕方なくBをしなければいけない。

【例文】

  • 両親に成績を上げてみせると言った手前、必死で勉強するしかない。
  • 自分が提案した手前、今更この企画を取り下げようと言えない。
  • 子供に見られている手前、強く言い返すことができなかった。

ポイント

「以上」は強い覚悟を表す場合。

「手前」は自分の社会的な評価を気にした上での行動。しかたないという気持ち。

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