JLPT

【文型】〜つつ JLPT N2

文法解説・用法

意味

大きく2つの意味に分けることができる。

  1. 同時
  2. 逆接

〜つつ(同時)

動作主が一つの動作をしながら、もう一つの動作を同時に行う。

  • 外をながめつつ、ぼんやりと今後のことを考えた。
  • 働きつつ子供の面倒を見る生活がここ3年ほど続いている。

「ながら」と同義に使えるが、「つつ」の方が書き言葉的である。

〜つつ(逆接)

Aつつ、B。=Aであるが、B。相反する内容の文を結びつける。

  • 仕事をしなきゃいけないと思いつつ、重い腰が上がらない。

「ながら」と「つつ」の詳しい違いはこちらから

接続

V・ます+つつ

  • 運転しつつ、今日の予定を考える。
  • 友達を待ちつつ、ウィンドウショッピングを楽しんだ。

英語

While (同時)

Despite (逆接)

JLPT

N2

例文

初詣で受験合格を祈りつつ、おみくじを引きました。


面白くないと思いつつ、連続ドラマは最後まで見てしまう。


ダイエットしなければいけないと思いつつ、空腹感に耐えられずに食べてしまった。


人はみな、お互いに助け合いつつ生きている。


財布の中身を考えつつ、買い物をした。


喜ぶ母の顔を思いつつ、手紙を書いています。


悪いと知りつつ、ついうそをついてしまった。


世界平和を祈りつつ、この本を書きました。

練習問題

マッチング問題

  1. 宿題をしなければと思いつつ、●   ● 子どもが小さいころのことを思い出していた。
  2. 庭をぼんやりとながめつつ、●    ● 黙ってお金を貸した。
  3. 彼の話はウソだと知りつつ●     ● 故郷を後にした。
  4. 家族の無事を祈りつつ、●   ● ゲームをやめることができない。
  5. 弁護士と相談しつつ、●   ● 最も良い解決方法を探そうと思う。

<解答例>

  1. 宿題をしなければと思いつつ、ゲームをやめることができない。
  2. 庭をぼんやりとながめつつ、子供が小さい頃のことを思い出していた。
  3. 彼の話はウソだと知りつつ、黙ってお金を貸した。
  4. 家族の無事を祈りつつ、故郷を後にした。
  5. 弁護士と相談しつつ、最も良い解決方法を探そうと思う。

質疑応答

中級日本語文法を教えるためのアイデア集』のp.72 にも「〜つつ」を使った練習問題が1つ載っています。

ココ出版 2021/2/26 
岡本智美(著),  松浦みゆき(著),  角田亮子(著)

イラスト教材

日本語教育のイラストサイト「文型:〜つつ」に行く