【語彙練習ゲーム】聖徳太子になりきろう!
語彙を覚えてもらうためにドリル練習だけだと飽きてしまうので、いろいろとゲームを導入しています。
今回紹介するのは、一度に4〜5人の話す単語を聞いて、それぞれが何を言っていたか当てるという「聖徳太子ゲーム」に基づいた練習です。
準備物
特になし
グループで行うので、4〜5人1グループを作ってもらいます。
導入方法
①聖徳太子の紹介
写真を見せながら聖徳太子がどんな人だったのかを簡単に説明します。
飛鳥時代に活躍した政治家ですよ、といった背景を紹介しつつ、ポイントは「一度に10人の話を聞くことができた人だよ!」ということも伝えます。
今日は、みなさんも「聖徳太子」になってみましょう!というと「えーっむり!」という声があがったりして、笑ってしまいます。
②お手本を見せて実施
教師が「聖徳太子」となり、カテゴリーを1つ決めます。例)食べ物
練習台となってくれる学生を3〜4人集め、「1、2、3、ドン!」で「食べ物」の語彙をそれぞれ同時に言ってもらいます。
学生A:「りんご」
学生B: 「にんじん」
学生C:「いちご」
その後、教師がちょっと難しそうな顔をしながら
T:「う〜ん、Aさんは、「りんご」、Bさんが「にんじん」...Cさんは....もう一度お願いします!」
などと言いながら当てていきます。
お手本を見せ終わったら、実際のグループで誰か1人が最初に聖徳太子となり、それぞれ始めてもらいます。(聖徳太子はどんどん交代していきます)
誰が一番聖徳太子に近づけるかな?やってみましょう!と投げると、真剣に取り組む姿も。
ポイント
語彙を「なんでもいいのでランダム!」とすると予想しなければならない範囲が広すぎて、困ってしまいます。
なので、カテゴリーを与えつつ「今回の課の中の語彙に限る!」などと制限すれば難易度も調整できます。
また、声が小さくて聞こえない人も出てきます。そういった人たちにも、これをきっかけに少し大きい声を出す練習をしてもらってもいいと思います。
あとは、人数が多すぎると大変なので1グループ4人スタートぐらいが望ましいです。
導入の効果
それぞれの人が各自知っている言葉や覚えた言葉を使用するので、自分が聞いたことがない言葉などを知るいい機会にもなります。
また、声の大きさによる差異を無視すると、やはり自分が聞き慣れた言葉はすっと耳に入ってくるものですが、知らない言葉はなかなか入ってきません。
そういう意味でも「この言葉はまだ聞き慣れてないんだ」と認識するいいきっかけになるかもしれません。