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【ている/てある】たくさん書けるかな?文作成ゲーム

「窓があいています」「電気がつけてあります」など

「自動詞+ている」「他動詞+てある」の練習をする際に使える日本語アクティビティを紹介します。

基本的には文作成活動なので、英語教育やその他の文型にも応用ができると思います。

ぜひご活用ください。

【ている/てある】たくさん書けるかな?文作成ゲーム

この活動の全体像

教室の中のものを使って描写し、文をできるだけ多く作成するという教室の中で行うゲームです。

一人一枚の紙にできるだけたくさん書き出しておき、後でグループになり、他の人と書いた文を読み合います。

全く同じ文があったら消していき、他の誰も書いていないユニークな文があれば、1ポイントとなります。

教室ではなくオンラインで行う方法については、「オンラインで行う方法」に飛んで見てください。

では、細かい準備物や導入方法を紹介していきます。

準備物

■人数分の白紙

■必要に応じて小道具

教室のものを描写するので、あまりのも物が少ない教室だとやりにくいと思います。その場合は何か小道具を用意して、置いておいてください。

実施方法

グループ作成

グループを作ります。1グループ4人ぐらいだとやりやすいです。

一人一枚に白紙を配布しておきます。

教室を描写

5分なら5分!と一定の時間を与え、出来る限り多く教室の様子を描写する文を各自で書いてもらいます。

例)

  • 本棚の上に花瓶が置いてあります。
  • 窓があけてあります。
  • 電気がつけてあります。
  • 黒板にカレンダーが貼ってあります。
  • ペンがしまってあります。
  • 本が並べてあります。

勉強した文型に合わせて、「〜てある」を「〜ている」に変えるなど、このゲームで使用する文型も変更してください。

グループで文を言い合う

時間になったら文作成しているのを止め、グループで文を言い合う時間となります。

  1. グループの中でまず1人(Aさん)が自分の書いた文を1つ言います。
  2. 他のグループメンバー(B,C,Dさん)は、Aさんと全く同じ文が、自分の作った文の中にあるかどうか確認します。
  3. あればそれをAさんに伝えます。Aさんはポイントがもらえません。
  4. 次にBさんの番となり、Bさんが自分の書いた文を1つ言います。
  5. 他のグループメンバーに同じ文があるかどうかを確認し、あればBさんもポイントがもらえません。
  6. これを文がなくなるまで繰り返していきます。

もし自分だけが作った文があれば(他のグループメンバーとかぶっていない文)、その文は1ポイントとなります。

導入のコツ

この活動は、学習者のレベルによって簡単に決着がついてしまいます。

もし文作成が遅い人と速い人が同じグループにいると、遅い人が2文作る間に速い人が8文作る、なんてこともあり得ます。

そうすると文を読み上げる際に少ししか作れなかった人は時間を持て余してしまいます。

よって、このアクティビティはレベルによってグループを分けた方がスムーズだと思います

(できる学習者はできる人でまとめ、遅い人は遅い人でまとめる)

  • 速いチーム・・・たくさん文が作れるので、グループで文を出し合う時に何周もする可能性。
  • 遅いチーム・・・出し合う文の量が少なく、読み上げもすぐに終わってしまう可能性。

この活動を始める前にだいたいの各自のレベルがわかっていれば、最初にグループわけをすることが可能ですが、

先に文を書かせて、作れた文の数でグループを決めるというのも一つの手です。

そして、遅いチームには「他のチームの読み上げが終わるまで、もっと文を足してみよう」などと促して、ただ待っているだけの時間にならないような工夫が必要となります。

オンライン授業でこのゲームを導入する方法

オンライン授業(同期型)の場合は、「教室の様子を描写」ができないため、代わりとなるイラスト(写真)を用意してスライドに貼り付けておきます。

例えば、以下のような描写がしやすそうな写真を用意してGoogle Slideにいくつか貼り付けておきます。(またはチャットボックスやWeChatで送るなどでもよい)

Google slideのリンクを学習者と共有し、学習者はどの写真も自分でみることができるようにしておきます。

  1. 学習者は、写真を見て思いつく限りの文を作ってノートに書きます。
  2. 時間になったら、教師はブレイクアウトルームや小会議室の機能を使って、学習者をグループに分けます。
  3. あとは対面の授業で導入した場合と同様、一人ずつ文を言っていき、自分のグループの人と同じものは消す・残ったものは自分のポイントとなるというルールです。

まとめ

以上、今回は文作成ゲームの方法を紹介しました。

「描写をする」ということが鍵となるゲームなので、日本語教育であれば

などで使えると思います。