オンライン授業になって、「普段授業で行っていたことと同じことをするのが難しくなった」という声が聞かれることがよくあります。
対面式授業で行っていたことをそのままオンラインに移行する必要はありませんが、ウェブツールを使えば実は意外と同じようなことができる可能性はあります。
つまり、これまで対面式で絵カードやワークシートを用いて行っていたアクティビティでも、少し形を変えてオンラインで実行することができます。
Jamboardで動詞のグループ分け
同期型オンライン授業で便利だと感じるのは、Googleから出ているJamboard。
Jamと呼ばれるスライドを学生と最初にシェアしておけば、教師と学生が同時に書き込みをしたり、付箋を貼り付けたり、画像を移動させたりすることができます。
Jamboardで出来ることは、こちらの動画で説明しているので、ご覧いただくとわかりやすいと思います。
今回紹介する「動詞のグループ分け」の活動は、元々の教室活動では動詞が書いてある文字カードを用意しておき、グループに分けてもらって確認というアクティビティを実施しました。今回はJamboardを使って、それをオンライン上で実施する方法について紹介します。
実施方法
①Jamboardに動詞の画像またはポストイットを用意して、貼っておきます。グループ分けをするタイトルを書いておくのも忘れないでくださいね。
ポストイットだと改行が自由自在には行かないので、三文字の言葉は見た目に少し違和感があります。
変な改行が気になる方は画像として動詞の文字カードを作っておいて、それをJamboardの「画像」から呼び出す形で使うといいと思います。
②学生にJamboardにアクセスしてもらいます。
③画面上にあるポストイットを指やマウスで動かしながら、う動詞、る動詞、不規則(1グループ、2グループでもいいですが)に分けてもらいます。
④それほど時間をかけて行う活動でもないので、クラス全体で1つの画面を見ながら、一人ずつ指名してカードを動かしてもらい、全員で確認していくのがいいかもしれません。
視覚的に確認できるので、わかりやすいと思います。
今回は動詞のグループ分けでしたが、その他グループ分けのできる活動であれば、同様の手順で実施できます。
例えば、breakという意味の単語「われる、おれる、やぶれる、こわれる」をアイテムで分類してみました。
Jamboardでは現段階でまっすぐに線を引く機能がないので、これはパワポで背景(十字の線と分類グループ)を作り、それも画像として取り込みました。あとはアイテムの画像もそれぞれ取り込み、下の方に寄せておきます。
あとは同様に、学習者にアイテムを動かして、分類してもらいます。
その他の活動
Jamboard系のホワイトボード共有ツールを使うと、オンラインでできる活動の幅が広がります。
あまりにも毎回いろいろな違うツールを使ってしまうと、学生も慣れるのに時間がかかるということが懸念されます。その中でもJamboardは色々なことに対応できるので、学習者にも使い方を覚えてもらっておくと便利なツールの1つだと思います。
こちらの記事では、Jamboardでできる活動一覧を紹介していますので、こちらもぜひ。