【活動・教材リスト】第26課|みんなの日本語 初級2

このページでは『みんなの日本語2』の教案、練習、アクティビティ、プリント、スライド教材などを公開しています。

文型リスト
  1. 〜んです
  2. ~んですが、~ていただけませんか
  3. ~んですが、疑問詞~たらいいですか

使用教材

新出単語

名詞

運動会、盆踊り、フリーマーケット、場所、ボランティア、財布、ごみ、国会議事堂、平日、~弁、燃えるごみ、置き場、横、瓶、缶、ガス 、~会社

動詞

見ます(診ます、 探します(捜します)、遅れます、間に合います、やります、拾います、連絡します、片づきます、出します

形容詞

気分がいい、気分が悪い

その他

今度、ずいぶん、直接、いつでも、どこでも、だれでも、何でも、こんな~、そんな~ あんな~

文型1:〜んです

〜んですかの機能を、以下の4つに分けて説明します。

  1. 確認(confirm)する時
  2. びっくりした時・もっと知りたい時
  3. 理由(reason)を聞く時
  4. 理由を言う時

〜んですか:確認する(confirm)時

導入

(旅行に行く人の絵を貼る)

T: 〇〇先生です。見てください。ぼうしをかぶっています。スーツケースをもっています。何をしますか?

S: 旅行に行きます。

T: そうですか?本当に旅行に行きますか?わかりません。確認(confirm)します。旅行に行くんですか?

①かくにん(confirm)するとき

りょこうに行くんですか。

T: 田中さんです。元気じゃないです。頭が痛いですか?わかりません。確認します。頭が痛いんですか。風邪なんですか。

①かくにん(confirm)するとき

りょこうに行くんですか。

あたまがいたいんですか。

かぜんですか。

練習

■活用確認

動詞普通形+んです
い形容詞普通形+んです
な形容詞普通形(だ→な)
ゆうめいんです
名詞普通形(だ→な)
びょうきんです

■活用練習

文型練習帳 p.1~2 を使用して活用の確認。

  • 時間に余裕があれば書かせて確認。
  • またはTが問題を言い、Sが〜んですに変換する口頭ドリル

■本冊  練習B-1 (p.51)

〜んですか:もっと知りたい時

導入

T:(誰か学習者の靴を指差し)

T:〇〇さん、いい靴ですね!どこで買ったんですか?

S:〜で買いました。

T:そうですか。いいですね。先生はとても知りたいです。どこで買ったんですか。

②びっくりした時・もっと知りたい時(Surprised/Curious)

どこで買ったんですか。

T:最近友達に会いました。結婚していました。でも、いつ結婚しましましたか?知りませんでした。びっくりしました。いつ結婚したんですか?

②びっくりした時・もっと知りたい時(Surprised/Curious)

どこで買ったんですか。/いつ結婚したんですか。

T:「〜んです」は、びっくりした時、もっと知りたい時にも使います。

練習

■本冊 練習B-2 (p.5) ペアで確認

アクティビティ・ゲーム

■活動①:どこで買ったんですか?

  1. 学習者を外側と内側の輪に並べ、向かい合わせにする。
  2. 相手の身につけているものを指差し「いいネックレスですね。どこで買ったんですか」と質問。
  3. 「〜で買いました」と返答。お互いに褒め合う。
  4. 10秒したら内側の輪の人のみ一つ隣にずれて、新しい相手と同様の会話を繰り返す。
  5. 時間まで繰り返す。

似たようなアクティビティが、こちらで詳しく説明されています。

■活動②:おもしろ画像でびっくり「〜んですか!?」

おもしろい写真を集めて、「え、〇〇なんですか?」と言ってもらうアクティビティです。詳しい方法はこちらの記事で説明しています。

〜んです:理由(reason)を聞く時・答える時

T: 会議があります。みなさんは、遅れました。先輩が聞きます。

T:どうして、遅れたんですか。

S:車がこわれたんです。

③理由(Reason)を聞く時・答える時

A: どうして遅れたんですか。

B: 車がこわれたんです。

T:みなさんは、財布をひろいました。警察(police)に行きます。けいさつは言います。「どうしたんですか」

S:財布をひろったんです。

③理由(Reason)を聞く時・答える時

A: どうしたんですか。

B: さいふをひろったんです。

T: 理由を聞く時、答える時にも「〜んです」を使います。

練習

■本冊 B-3, B-4 (p.5)

■本冊 C-1 (p.7)

〜んです:理由(reason)を言う時(付け加える)

導入

T: S1さんは、よく料理をしますか。

S: はい、します。

T: そうですか。どうしてですか?

S: 料理が好きなんです。

T:はい、します。料理が好きなんです。

S:はい、します。料理が好きなんです。

A: よく料理をしますか。

B: はい、します。料理が好きなんです

T: 「はい、します」だけではさびしいですから、理由を言います。

T: S2さんは、カラオケに行きますか。

S2:いいえ、行きません。うたが好きじゃないんです。

T:S3さんは?カラオケに行きますか。

S3:はい、行きます。カラオケが大好きなんです。

練習

■本冊 B-5 (p.6)

文型2:~んですが、~ていただけませんか

後ろに許可、招待、要求が来る時は、「〜ですが」でトピックを提示することができます。

〜んですが+許可/招待/要求

導入

T: みなさん、明日パーティがあります。友達をさそいます。なんと言いますか?

S: 一緒に行きませんか?

T: 明日パーティがあるんですが、一緒に行きませんか。

明日パーティがあるんですが、一緒に行きませんか。

T: では、頭が痛い時は?早く帰りたいです。先生に聞きます。なんと言いますか。

S: 早く帰ってもいいですか。

T: 頭が痛いんですが、早く帰ってもいいですか。

明日パーティがあるんですが、一緒に行きませんか。

頭が痛いんですが、早く帰ってもいいですか。

T: 漢字がわかりません。友達に聞きます。教えて...?

S: 教えてくれませんか。

T: 漢字がわからないんですが、教えてくれませんか。

明日パーティがあるんですが、一緒に行きませんか。

頭が痛いんですが、早く帰ってもいいですか。

漢字がわからないんですが、教えてくれませんか。

T: 誘う時、リクエストをしたい時、お願いをしたい時、よく「〜んですが」を一緒に使います。

媒介語が使えるなら、許可(permission)、招待(invitation)、要求(request)が後件に来る時だと説明する。

練習

■招待(invitation):〜ませんか

T: 新しい映画がはじまります/いっしょに見ます

S: 新しい映画が始まるんですが、一緒にみませんか。

T: ゲームを買いました/いっしょにします

S:ゲームを買ったんですが、一緒にしませんか。

T: コンサートのチケットをもらいました/一緒に行きます

S:コンサートのチケットをもらったんですが、一緒に行きませんか。

■許可(permission):〜てもいいですか

T: 喉が痛いです/水を飲みます

S:喉が痛いんですが、水を飲んでもいいですか。

T: 頭が痛いです/宿題を明日出します

S:頭が痛いんですが、水を飲んでもいいですか。

■要求(request):〜てくれませんか

T:漢字がわかりません/教えます

S:漢字がわからないんですが、教えてくれませんか。

T: 教科書を忘れました/見せます

S:教科書を忘れたんですが、見せてくれませんか。

〜んですが、〜ていただけませんか

導入

T: 漢字の書き方がわかりません...友達にお願いしましょう。漢字の書き方がわかりません。書きます?

S: 漢字の書き方がわからないんですが、書いてくれませんか。

T: そうですね、では、今度は先生に聞きます。漢字の書き方がわかりません。書いて...?

S:書いてくれませんか..?

T: 漢字の書き方がわからないんですが、書いていただけませんか。

S: 漢字の書き方がわからないんですが、書いていただけませんか。

漢字の書き方がわからないんですが、書いていただけませんか

T: みてください。この人は、友達じゃないです。知らない人です。

T:みなさんは駅へ行きたいです。道を教えてください...とお願いします。

S: 駅へ行きたいんですが、道を教えていただけませんか

駅へ行きたいんですが、道を教えていただけませんか

T: 先生や知らない人と話す時、ていねいな言葉を使います。「〜ていただけませんか」を使います。

練習

■口頭ドリル

口が回らない場合は、一度「〜ていただけませんか」のみで口頭ドリル

Ⅰよみます、かきます、いきます、本をかします、写真をとります
Ⅱみます、おしえます、しらべます
Ⅲせつめいします、きます、うんてんします

■本冊 B-6 (p.6)

■変換&後件作成

例)道がわかりません。→道がわからないんですが、教えていただけませんか。

  1. かんじの読み方がわかりません。
  2. 日本語でレポートを書きました。
  3. もっと話す練習がしたいです。
  4. (自分で作る)

解答例)

  1. かんじの読み方がわからないんですが、読んでいただけませんか。
  2. 日本語でレポートを書いたんですが、みていただけませんか。
  3. もっと話す練習がしたいんですが、手伝っていただけませんか。
  4. スピーチの準備をしているんですが、手伝っていただけませんか。

■本冊 C-2 (p.7)

文型3:~んですが、疑問詞~たらいいですか

導入

T:みなさんは、今バス停にいます。〇〇大学(わかりやすい建物の名前)に行きたいです。どのバスに乗りますか?わかりません。アドバイスをもらいましょう。

T:〇〇大学に行きたいんですが、どのバスに乗ったらいいですか。

S:〇〇大学に行きたいんですが、どのバスに乗ったらいいですか。

〇〇大学に行きたいんですが、どのバスに乗ったらいいですか

T:バスに乗りました。そして、バスをおります。

T:お金を払いたいです。どこに入れますか?わかりません。

S: お金を払いたいんですが、どこに入れたらいいですか。

お金を払いたいんですが、どこに入れたらいいですか

T:バスを降りました。〇〇大学に行きたいです。

T:どっちに行きますか。わかりません。

S:〇〇大学に行きたいんですが、どっちに行ったらいいですか。

〇〇大学に行きたいんですが、どっちに行ったらいいですか

→Question word+たらいいですか

T: アドバイスをもらう時、「〜たらいいですか」を使います。

練習

■本冊 B-7 (p.6)

アクティビティ・ゲーム

■活動・アクティビティ:アドバイスをもらおう

  1. 3〜4人で1つのグループを作成。
  2. S1がカードを山から1枚めくり、シチュエーションを読み上げる。「〜んですが、〜たらいいですか」で言わせる。
  3. 他のグループメンバーは1人ずつ「〜たらいいですよ」でアドバイスをする。
  4. 勝ち負けはなく、みんなで会話をしながら楽しむ活動です。

サンプルカードがこちらからダウンロードできます。

カードのダウンロード

https://edujapa.com/mikke/grammarbetsu/ndesugrammar/