【活動・教材リスト】第49課|みんなの日本語 初級2

文型リスト
  1. 〜れます
  2. お〜になります
  3. 特別な尊敬語
  4. お/ご〜ください

尊敬語について

T:今日はていねいな話し方を勉強します。誰に丁寧に話しますか。

S:先輩、先生、課長...

T:そうですね。自分よりstatusが上の人や、よく知らない人には「尊敬語」を使います。

T:先輩に「お酒を飲みますか」と聞きます。ていねいに聞きます。「お酒を飲まれますか。」

T:社長にも聞きます。社長ですから、もっと丁寧に話します。「お酒をお飲みになりますか。」

T:社長に「ゴルフもしますか?」聞きましょう。

S:ゴルフをおし..?

T:ゴルフをなさいますか?特別な言い方もあります。

尊敬語1:〜られます

導入

T:S1さんとS2さんは友達ですね。

T:最近、新しい映画がありましたね。S1さん、S2さんはもう新しい映画を見たかどうか聞いてください。

S1:S2さん、もう新しい映画を見ましたか。

S2:いいえ、まだです。

T:では、今度は先輩に聞きましょう。S2さんが先輩です。S1さん、先輩に聞いてください。

S1:もう新しい映画を見ましたか。

T:もう新しい映画を見られましたか。

S1:もう新しい映画を見られましたか。

S2:いいえ、まだです。

T:本を読みます。先輩は本を読まれますか。

S:先輩は本を読まれますか。

T:ゲームをします。先輩はゲームをされますか。

S:先輩はゲームをされますか。

T:見られます、読まれます、されます...何形と同じですか?

S:受身動詞と同じです。

文型練習帳Ⅱ』に、ます形を尊敬動詞に変える表がページの半分ぐらいですが載っているので、それを使用して尊敬動詞の確認するのもいいと思います。

  • できる、わかる、ある、いる、は尊敬動詞がありません。
  • 「話されてください」のように「〜ください」と一緒に使えません。

練習

■口頭練習

先生の1日を言ってみましょう。

T:朝5時におきます。

S:先生は、朝5時に起きられます。

  • 昨日会議に出席しました。
  • 会議で話しました。
  • 毎朝コーヒーを飲みます。
  • 今朝の新聞を読みました。
  • 3時にクラスに来ました。
  • 毎日5時に帰ります。

■本冊 練習B-1、B-2、C-1

尊敬語 2:お〜になる

導入

T:では、S3さんとS4さん、S4さんは社長です。「社長はワインを飲みますか。」何と聞いたらいいですか。

S3:社長はワインを飲まれますか。

T:そうですね。でも、社長ですからもっと丁寧な言い方があります。社長はワインをお飲みになりますか。

S:社長はワインをお飲みになりますか。

T:今朝の新聞を読みましたか。

S:今朝の新聞をお読みになりましたか。

T:「お〜になる」は寝ます、来ます、見ますは使えません。どんなルールですか。

S:「ます」の前が1つだけです。

T:そうですね、み+ます、き+ます、は使えません。他の言葉は?

S:出ます、います、します。

練習

■口頭ドリル

<社長の1日>

  • 新聞を読みます
  • 音楽を聞きます
  • コーヒーを飲みます
  • 車で会社に行きます
  • 部長と話します
  • 書類をまとめます
  • ソファで休みます
  • 帰ります
  • 奥さんと晩ご飯を食べます

■本冊 練習B-3、B-4、C-2

尊敬語 3:特別な尊敬語

導入

T:「お〜になる」の尊敬語を勉強しましたね。でも、見ます、来ます、「お〜になる」が使えますか。

S:いいえ、使えません。

T:では、社長に「もう資料を見ましたか」ととても丁寧に聞きたい時、何と言いますか。

S:......

T:もう資料をごらんになりましたか。

S:もう資料をごらんになりましたか。

T:社長にもう1つ質問しましょう。社長はゴルフをしますか?とても丁寧に聞きたいです。

T:ゴルフをなさいますか。

S:ゴルフをなさいますか。

T:特別な尊敬語もあるので、今日はそれを覚えましょう。

特別な尊敬語の一覧表を見せて/板書して覚える。『文型練習帳Ⅱ』のp.153に一覧表があるので、それに書かせながら確認しても良い。

特別な尊敬語
いきます/きます/いますいらっしゃいます
食べます/飲みますめしあがります
言いますおっしゃいます
知っていますごぞんじです
知りませんごぞんじじゃありません
見ますごらんになります
しますなさいます
くれますくださいます
寝ますおやすみになります

いらっしゃます、おっしゃます、なさます、は「いらっしゃます」にならないように注意してください。

「お〜になります」と「特別な尊敬語」両方とも言える場合があります。

例)

  • お食べになる/召し上がる
  • お行きになる/いらっしゃる

この場合は、できれば特別な尊敬語を使った方がいいと伝えておきます。

 

練習

■口頭ドリル

<誰かにインタビューをする設定>

  • お名前は何と言いますか。
  • どこからきましたか。
  • 毎朝コーヒーを飲みますか。
  • よく映画を見ますか。
  • 会社までどうやって行きますか。
  • 週末はよく何をしますか。
  • このニュースについて、知っていますか。
  • 毎日何時ごろ寝ますか。

■本冊 練習B-5、B-6

尊敬語 4:お/ご〜ください

「お」と「ご」

ご○○・・・漢字2文字の言葉(ご理解、ご招待、ご出席、ご挨拶)

お○○・・・それ以外(お忘れ物、お買い物、お国、お忙しい)

例外)

お名前、お食事、お散歩、お洗濯、お電話、お掃除、お部屋、お手紙など

例外が多くて大変ですが、「日常生活で身近なもの」は「お」だと考えると比較的覚えやすいです。

「お」と「ご」を分類する問題が『文型練習帳Ⅱ』にあるので、そちらを参考にした練習問題を作ってみるのもいいでしょう。

お/ご〜ください

導入

T:みなさんがデパートに行ったり電車に乗ったりする時、こんなアナウンスを聞いたことがありますか。

T:ご注意ください、切符をお取りください、お座りください....

S:ご注意ください、は聞いたことがあります。

T:そうですか。意味は「注意してください」ですね。お店の人は「あなたのためですよ。注意してください」という意味で使います。

T:では、お店の人が「入ってください」と丁寧に言います。

S:ご入り?

T:お入りください。

S:お入りください。

T:でも、これはダメです。みなさんがぼうしの店に行きます。ぼうしを近くで見たいですから、お店の人に言います。「あのぼうしをお取りください」ダメです。どうしてですか。

S:それはお店の人のためじゃありませんから。

T:そうですね。「お/ご〜ください」は「あなたのために、〜てくださいね」という意味です。

S:じゃぁ、お店の人に頼む時、「取ってください」でいいですか。

T:それもいいです。もっと丁寧に言いたい場合は、「取っていただけませんか」ですね。

練習

■本冊 練習B-7、C-3

ゲーム・活動案

http://edujapa.com/mikke/grammarbetsu/sonkeigogrammar/

▶︎『みんなの日本語』文型・活動一覧は以下から。