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【〜予定】バスガイドになって、コース案内をする活動|オンライン授業に導入する方法も

旅行プランを読んで理解し、それを自分のパートナーに伝えるという活動です。

聞いた側は情報をまとめ、終わったら正しいかどうかを確認します。

レベルに応じて、難易度を変更する方法についても解説します。

準備物

バスツアーの読みものとして、『たのしい読みもの55』のp.34,35「日帰りのバスツアーに行こう!」を使用します。

2013/3/21 できる日本語教材開発プログラム

ペアになって、一人がAプラン、もう一人がBプランを担当します。

実施方法(対面)

本文を読む

ペアでAとB,どちらの記事を担当するのか決めます。そして、自分が担当となった方のプランの本文を読み込みます。

ジグソーリーディングのように、Aを選んだ人は他のペアのAを選んだ人と一緒に集まって読み込むという方法(BはBで集まる)もいいでしょう。

ジグソーリーディングのやり方を読む

わからない言葉を調べたり、名所の写真を実際にオンラインで見ながら、後で相手に自分のプランを伝えられる準備をしておく時間だということを学習者に伝えておきましょう。

情報交換をする

一定時間たったら、AとBのペアに戻り、自分のプランについて解説します。

聞く側は、ただ聞くだけではなくその情報をワークシートにまとめるなどするといいと思います。例えば、簡単ですがこんな書き込むスペースを用意しておきます。

必要であればBさんは質問もしながら、表を埋めていきます。

A:朝、9:00に東京駅を出発する予定です。まず、東京タワーに行きます。

B:(ワークシートにスケジュールを書き込む)東京タワーに、何分いる予定ですか。

A:50分いる予定です。次に、東京スカイツリーに行く予定です。

一通り終わったら、今度は役割を交代し、Bが自分の読んだツアーについて、Aさんに紹介します。

まとめ

両方の情報が集まったら、『たのしい読みもの55』p.35の右下に書いてあるような質問をして、話し合います。

レベルに応じた工夫

初級でこの活動を導入するのか、初中級なのか、レベルに応じて少し教材に変化を加えるといいでしょう。

  • 初級では、埋める表の数を少なくしておくことができます。
  • もう少し上のレベルなら空欄の場所を増やして、自由度を上げます。

時間がたっぷり取れるクラスでの活動であれば、読み物以外にも自分が調べた情報(ここでどんなことができるのか)を付け足す欄を入れるなどすると、活動の幅が広がります。

実施方法(オンライン)

オンライン授業では、Zoomなどのウェブ会議システムと、Jamboardを併用すると実施しやすいでしょう。

Jamboardの使い方がわからない!と言う方は、まずこちらをご参照ください。

【導入例】Jamboardを使った授業活動のアイディア

本文を読む

対面の時と同様、AとBのペアでどちらの記事を読むかを決めます。

ジグソーリーディングのように、Aを選んだ人は他のペアのAを選んだ人と一緒に集まって読み込むという方法(BはBで集まる)の場合は、2つのブレイクアウトルーム(小会議室)にそれぞれのグループで集まるといいでしょう。

情報交換をする

一定時間たったら、AとBのペアに戻り、自分のプランについて解説します。

聞く側は、Jamboard上のカードを動かしたりテキストを入れたりして、スケジュールを完成させます。

あまり綺麗な出来ではありませんが、参考までにJamboardのスライドを1枚コピーできるようにしました。編集等ご自由にして、授業でお使いください。

まとめ

両方の情報が集まったら、『たのしい読みもの55』p.35の右下に書いてあるような質問をして、話し合います。

レベルに応じた工夫

Jamboardの場合は、行先をイラストだけで示しておくと、背景知識がなければ難しくなります。

「最初に東京タワーに行きます」と言われても、「どれが東京タワーなんだろう?」とわからないことがあるからです。

よって、簡単にしたい場合は、それぞれのイラストに建物(行き先)の名前を一緒につけたカードを作っておきます。

こすうれば、どのことを言っているのかがわかりやすくなります。

反対に、文字情報を入れずに絵だけでにしておけば、よりインタラクションが増えます。

A:まず、東京タワーに行きます。

B:東京タワーは、赤い建物ですか?白い建物ですか?

A:赤いタワーです。

A:そして、浅草に行きます。

B:浅草って、何ですか。

A:浅草は、神社です。赤くて大きいです。

クラスで取れる時間や、学習者のレベルに応じて変更を加えてみて下さい。

まとめ

今回は、『たのしいよみもの55』を使った、予定を説明する活動を紹介しました。

2013/3/21 できる日本語教材開発プログラム

この書籍の中身が気になる!と言う方は、こちらのページで概要を説明していますので、ご覧ください。

この書籍を使ったその他のアクティビティも紹介していますので、ぜひ!