こちらの記事は2021年にJamboardを使用した活動としてご紹介しましたが、現在Googleスライドを使った活動へと編集して公開しています。
Googleスライドにあるパーツを動かして、家系図を作り上げるというインフォメーションギャップの活動です。
- 一人は完成図を見ながら、家系図を説明します。
- 説明を聞いた側は、Googleスライドのパーツを動かして正しい家系図を完成させるという手順です。
Googleスライドの教材も配布していますので、ぜひお使いください。
パーツを動かしたり、付箋を貼ったり...とオンライン授業にとても便利なツールです。
日本語教育で家族について説明する練習場面を想定して作りましたが、英語教育でも使えます。
準備物
■家系図のイラストを3種類
- 例として見せるお手本用
- ペアワーク用①
- ペアワーク用②
例として見せるお手本用

ペアワーク用①

ペアワーク用②

家系図だけでもいいですし、年齢や働いている場所などを入れてもいいと思います。
■Googleスライドのコピー
こちらからすでに準備がしてあるGoogleスライドの教材がダウンロードできます。
「コピーを作成」するとご自身のGoogle Driveに保存されます。
スライドは1枚しか入っていないので、授業で使う際には学習者のペアの数(学習者が20人ならスライドは10枚)複製してお使いください。
Googleスライドのリンクの共有設定を「編集可」にしておくのを忘れないようにしてください。
実施方法
事前準備
準備物のところで紹介したいたイラスト3つを、学習者とシェアします。
オンラインで画像をシェアする方法としては、以下があります。
- LMSに事前にアップロードしておく
- 画像をQRコードにして、スマホでスキャンしてもらう→画像をQRにする方法
- 同期テレビ会議ツールで画像ファイルを送る(ツールによってはできないものもあり)
また、Googleスライドのリンクの共有設定を「編集可」にして、学生に渡します。(Zoomのチャットボックスに貼り付けたり、事前にLMSに貼っておくなど)
手順を解説
学習者に、これから行うアクティビティの手順を解説します。英語の説明になりますが、例として以下のように解説するといいと思います。
1. A-san looks at the picture on (画像シェアの場所), pretend this is your family tree.
2.B-san accesses the Google slides, and asks questions:
- ごかぞくは何人かぞくですか。
- おとうさんは、おいくつですか。
3.B-san moves the cards on your group slide, and completes a family tree.
4.Switch the roles.
例を見せる
最初に教師と学習者で例を見せます。
教師がGoogleスライドでパーツを動かす人(Bさん)となり、学習者は完成図を見て説明する人(Aさん)となります。

Zoomなどの会議システムを使って、教師がGoogleスライド上で質問しながらパーツを動かす様子を画面共有で見せます。
T:ご家族は何人家族ですか。
S: 五人家族です。父と、兄弟が2人います。姉と兄です。
T: お姉さんは何番目ですか。
S:一番上です。
T:お兄さんは上から二番目ですね。
S:はいそうです。
T:お姉さんはどんな人ですか。
S:髪がブロンドで、めがねをかけています。
T:おいくつですか。
S:30さいです。ぎんこうにつとめています。
教師はどんどんパーツを動かして家系図を完成させていきます。これで学習者もだいたいやり方が理解できるはずです。
ペアで実施
例を見せ終わったら、各ペアでAさんBさんを決めるように指示し、画像の場所やGoogleスライドのリンクを再確認します。
Googleスライドのリンクは1つだけですが、例えばZoomで自分が入ったブレイクアウトルームの番号が「3」であれば、スライド「3」を使用することも説明しておくとスムーズに進みます。
それからペアごとに小部屋に入ってもらい、各自で開始とします。
確認
教師はそれぞれの部屋を巡回し、適宜アドバイスをします。
終わったグループはAとBの情報を照らし合わせて、正しい家系図が作れているかどうかを確認します。
まとめ
時間・レベルの調整
学習者のレベルにもよりますが、今回の活動は少し難しめのアクティビティにはなっていると思います。ですので、時間を長めにとったほうが(15分以上)じっくり取り組むことができると思います。
また、今回は家系図を最初から全てを作り上げる活動でしたが、使用できる時間や学習者のレベルによって内容を調整してください。
例えば、最初から人物のイラストがすでに配置されたものを用意しておき、学習者が情報交換をするのは年齢や住んでいる場所などの情報のみ、というのもいいですね。
参考情報
本活動は『オンライン授業で使える日本語活動集90』の「活動12」に含まれています。
本書籍にはこのようなオンライン授業内外で使える活動がたっぷり入っていますので、ぜひ一緒にチェックしてみてください。