日本語を勉強しはじめて数ヶ月、そろそろ短文ではなく物語や絵本など、ストーリー性のある読み物を読んでみたいという学習者も出てくる頃ではないでしょうか。
今回は、初級学習者でも読めるものがたり、「ハチの話」の教材紹介です。
『日本語多読ライブラリ—レベル1』の中に、ハチの話が入っているんですが、これが、基本動詞を導入した段階での読み物としてとても使いやすいです。
ハチの話で基本動詞を理解しよう
本の紹介
習っていない動詞や表現は簡単に補足できる程度で、ページ数も10ページと長くないので 基本動詞を導入しながらも、物語を読み進めて行くことができます。
また、イラストもカラフルでページ全体に大きく書かれており、ハチの話の世界観に入ることができそうです。
サンプルを見てみる
こちらが最初の数ページです。
(こちらは出版社さんの許可をいただいて掲載しております。転用はしないようお願いいたします)
初級前半のレベルでも十分に楽しみながら読める作品になっています。
初級でもこんなふうに物語が読めるんだ!と、きっと学習者の励みにもなることでしょう。
初級後半で読めるハチの話
日本語多読ライブラリーは初級前半ぐらいの学習者におすすめですが、初級後半ぐらいだと少し簡単すぎるかもしれません。
その場合は、『たのしい読み物55』を利用するといいと思います。
こちらは1ページで簡潔にまとめられたハチの話が「ハチ公」というタイトルで掲載されていますが、レベルは初級後半ぐらいではないでしょうか。
『たのしい読み物55』にはその他、日本語教育で使える昔話が色々と載っています。
昔話を日本語の授業に取り入れたい!という方はチェックしてみてください。
また、昔話を聴解授業に用いるこちらの活動も参考になると思います。