カタカナを導入したのち、カタカナ語を読む練習として使えるアクティビティの紹介です。ジグソー形式なので、一人一人が責任を持って行ってくれます。
ジグソー形式でカタカナ語の意味調べ
カタカナ語が書いてあるワークシートを用意しておき、グループごとに別々の箇所を読ませます。その後でグループを再編成し、新しいグループメンバーと一緒に自分が読んだカタカナ語の意味を確認するという活動です。
ジグソー・リーディングという読解の活動でも導入されている方法です。
準備物
■カタカナ語が書いたリストを人数分
カテゴリー別にしたり、番号をふったりすると行いやすいです。サンプルワークシートが以下からダウンロードできます。
実施方法
①学習者をグループに分け、担当箇所を伝える
なるべくそれぞれのグループが同じ人数になるように分けます。そして、一人一枚ワークシートを配布します。
グループごとに違う箇所を担当するように指示を出します。
T: 「グループAは、1-2を読んで、グループBは3-4、グループCは5-6、グループDは7-8を読んでください。意味も考えてくださいね。」
そして各グループ担当箇所のカタカナ語を読ませて、意味を考えさせます。
学生の答えに間違っているものがないかどうか、机間巡視しながら確認します。もし間違いがあれば、この段階で指摘してもう一度考えてもらいます。
② グループを再編成する
だいたい各グループ終わった様子がみられたら、グループを再編成します。各グループの中で、1、2、3、4などの番号を決めてもらうといいと思います。
そして今度は各1番の人だけが集まり新しいグループを作成し、2は2番のグループだけで集まります。
③ 担当したカタカナ語を他のメンバーに読んでもらう
新しいグループになったら、学生は自分が担当した箇所のカタカナ語を、他のグループメンバーに読んでもらいます。
B1:「スパ...ゲ..テ?」
C1:「スパゲティ?何ですか?」
D1:「あ、spagettiですか?」
A1:「はい、そうです!」
自分が担当した箇所のカタカナ語の読み方と意味は元のグループで確認をしてあるはずなので、読んでもらったカタカナがあっているかどうかを伝えることができます。
こうすることで、各自が役割を担うことができ、責任を持って実行してくれます。自律した学習にも繋がりますね。
関連情報
中上級レベルにも
今回はカタカナ語で行いましたが、これを中上級の単語に置き換えれば、初級以外のレベルでも使えます。
中上級であれば、単語の定義を日本語で説明・シェアしてもらうことで力がつきそうです。
読解活動にも応用してみる
上記のような方法で、読みものを読ませるジグソーリーディングという活動もあります。こちらで詳しく説明していますので、応用してみたい方はこちらもぜひご覧ください。