電話番号をいう練習のアクティビティとして、ロールプレイ形式にしてみました。この活動を導入する前にもう少し電話番号だけの練習をしたいという方は、こちらのアクティビティを先にご覧ください。
【電話番号】初級でもできる予約ロールプレイ
最近は電話番号を口頭で伝えて交換するという機会が少なくなっています。LINEなどでもIDを交換したりすればいいだけですからね。
そん中、ただ電話番号を交換するという活動ではなく、シナリオをつけてロールプレイの形で練習する方法を考えましたので、今回はそれを紹介します。
設定は、レストランの予約を電話で取るというものです。予約を取る時には、
- 名前
- 電話番号
- 人数
- 時間・曜日
など初級で習う事柄がいくつか入るので、比較的導入しやすいと思います。店員さん役の人は難しい接客用語を交えず、簡単な質問の仕方にして練習します。
準備物
■導入用スライド
「これからレストランに予約をしますよ」ということを伝えるため、レストランの背景や店員さんのイラストなどを入れたスライドを用意します。
□メモをとるための紙(必要であれば)
実施方法
①場面を導入する
スライドを使って、レストランの場面を提示します。
T:「みなさんは、金曜日にレストランにいきます。レストランに電話をかけます。そして、予約をします。」
予約をする時にどんな情報を伝えるのか、学生から引き出してみます。
T:「まず予約の曜日を言います。それから?」
S1:「時間を言います。」
S2:「名前を言います。」
S3:「何人ですか。」
T:「そうですね。それから、お店の人はよく電話番号も聞きます。」
でてきた情報を板書していくといいでしょう。
- ようび・じかん
- なまえ
- にんずう
- でんわばんごう
伝える情報がわかったら、お店の人はどんな風に質問をするか、全員で一緒に考えます。質問の仕方も板書しておきます。
- ようび・じかん←なんようびですか?なんじですか?
- なまえ←おなまえは?
- にんずう←なんにんですか?
- でんわばんごう←でんわばんごうは、なんですか?
②お手本を見せる
教師(T)と学生(S)で例を見せます。
T: 「では、先生はレストランの人です。Sさんはレストランに予約(reservation)をします。Sさん、電話をかけてください。」
そういって電話をかける仕草を見せながら、ロールプレイに入っていきます。店員役である教師は、予約の内容のメモをとります。
S:「RRRRRR..」
T:「はい、さくらレストランです。」
S:「あのすみません、予約をしたいです(します)。」
T:「はい、予約ですね。何曜日の何時ですか?」
S:「今週の金曜日です。金曜日の午後8時です。」
T:「わかりました。何人ですか?」
S:「6人です。」
T:「お名前は?」
S:「ベンです。」
T:「電話番号は何ですか?」
S:「XXXX-XX-XXXXです。」
T:「わかりました。ありがとうございます。では、金曜日に。」
これだけですぐにペアで練習ができそうなら、次のペアワークに移ります。
もう一度確認した方がよさそうであれば、よくできそうな学生2人を選び、学生1と学生2で2回目のお手本を見せてもらってもいいでしょう。
③ペアを作る
ペアを作って、各自で練習します。情報を聞き取った店員役の人は、予約内容をメモしておき、ロールプレイが終わったらきちんと予約内容が一致しているかどうか、確認します。
④発表
各ペアで練習をし終わったら、他のペアに自分たちが作ったロールプレイを見せあったり、クラス全体で何組か発表してもらったりするといいと思います。
- 〜たいです、日付の言い方などが既習であれば、それらも使えると思います。
- 人数の言い方が未習であれば、「何人ですか」という質問だけ簡単に導入し、答える側は「1、2」など数字だけ言ってもらってもタスクは遂行できます。