にほんごで働くビジネス日本語30時間

【教案】第5課『にほんごで働く ビジネス日本語30時間』

このページでは、『にほんごで働く ビジネス日本語30時間』を使って日本語を教える際の教案を公開しています。

スリーエーネットワーク
宮崎 道子 (著), 郷司 幸子 (著) 2009/3/1

なお、公開している教案は本書公式のものではなく、Mikke!独自のものとなります。

『にほんごで働く ビジネス日本語30時間』の中身を少し見てみたい!という方は、書籍紹介ページへ行ってみて下さい。本書の詳細を見ることができます。

ウォームアップ

学習者にこの課のトピックである「頼む・断る」について会話をしながら意識をさせていく。

  • 友達に何かを頼む時、どんな言い方をしたらいいでしょうか。
  • 上司の場合はどうですか。断るときはどうですか。
  • 会社以外だと、他にどんな場面で断ることがありますか。
  • 頼む・断るときはどんなことに注意をしたらいいと思いますか。

クイズ

音源を聞いて、一番いい返信の仕方を選ぶ。

同時に、ふさわしくない選択肢は、「なぜダメなのか」も学習者から引き出しながら一緒に考える。

<会話例>

  • 「無理です」「ダメです」は強い感じがするから、あまり良くないと思います。
  • 「から」より「ので」を使った方がいいと聞いたことがありす。
  • 「にがおも...何ですか?」「荷が重くて、だと思います。」

表現

表現を1つずつ確認し、読み合わせていきます。

その中で取り出して練習や確認が必要なものは、スライドを使っていきます。

上から下の人に向かって言う表現と、下から上に向かって言う表現が一緒になっているので、整理して練習しましょう。

前置きをする&依頼する

練習

それぞれの機能において、話す相手によって使える表現が異なります。

フレーズのカードをスライド上で動かしながら確認していきましょう。

カードを正しい位置に動かすと、完成形は以下のようになります。

  • オンライン授業であれば学習者にもリンクを渡してカードを動かしてもらうことができます。
  • 対面授業であれば、学生に聞きながら教師がカードを動かしていく形がいいと思います。

Geniallyで学習者がカードを動かすアクティビティを作成する(動画)

断る(理由を述べる)

練習

学習者はスライドの中のキャラクターという設定。

  • 〜ところなんです
  • 〜もので
  • 〜んですが

を用いて断るフレーズを練習する。

<解答例>

  1. 今週は、ちょっと立て込んでいるもので...。
  2. 今からミーティングに参加するところでして...。
  3. あしたは、親戚の結婚式がありまして。
  4. 週末は資格試験の本番を控えているんですが..。

練習

ことば(練習1〜練習3)

発音やアクセントに気をつけながら音読する。

  • 入力する・・・「これ、タイプしておいて」の意味で使われることに言及する。
  • クレーム・・・元の英語の意味と変わってくるため、注意。
  • パワーポイント・・・最近は「パワポ」と略す人もいるので、紹介。

練習1〜練習3

教科書の問題を穴埋めしていく。

穴埋めだけで終わらず、その後会話形式でスムーズに言えるまで読み合わせること。

単語小テストで確認

それぞれの単語の定義が書いてあるので、該当する単語を書く問題です。

(小テストはただいま準備中)

談話

ことば(p.72)

  1. 談話1〜4の単語をアクセントに気をつけながら音読。
  2. 意味のわからないものは確認。
  3. 意味の取りにくいものは例文で紹介。
  • 先方・・・ビジネス日本語の学習をしてしばらく経つ学生でも知らないことが多いので、例を挙げながら使い方を確認する。
  • 出社する・・・反対語の「退社する」も確認。

談話練習(p.73)

  1. モデル音声を聴く。
  2. ペアやT-Sで代入練習。
  3. 自分のシチュエーションに当たる言葉でも代入練習をして新規に会話。

会話のキーワードを見るのみで、あとは覚えて会話練習。相手の目を見ながら会話ができるようになるまで繰り返し練習すること。

代入練習は、代入するだけだとさらっと終わってしまいがち。自分の頭で考えて口に出せるようになるまで何度も繰り返し練習することがポイントです。

単語小テストで確認

漢字・単語小テストで確認する。

下線部の漢字は読み方を答え、穴埋めには単語を入れます。

(単語小テストは準備中)

会話

会話(p.76-77)

  1. モデル音声を聴く
  2. ペアで読んで練習
  3. イラストをだけを見て同様の会話ができるようになるまで練習

単語・小テストで確認

会話に出てくる単語を取り扱った小テストです。

(準備中)

ロールプレイ

シチュエーションを読み、ペアで会話内容を作成しロールプレイ。教科書を見なくてもスムーズに会話ができるまで練習します。

  • 開始前に役割を決め、AさんBさんではなく、実際に使われそうな名前を決めておきます。

会話を録音して、あとでもう一度聴きながら訂正していくのも良い方法だと思います。

ビジネスコラム

最後にビジネスコラムを読んで、レベルに応じた確認をします。

初級レベル

初級レベルでこの本を使用している場合は、内容理解の質問を入れるといいかもしれません。

  1. 仕事をしやすい環境を作って貰えばたくさん働くのは、何型ですか。
  2. 情報を集めるのが上手なのは何型と言われていますか。
  3. ①と②の他に、どんな「型」があると言われていますか。

<解答例>

  1. カーリング型
  2. デイトレーダー型
  3. パンダ型やお子様ランチ型

中級以上

このビジネスマナーについて、意見交換。

  • パンダ型やお子様ランチ型って、どんなタイプだと思いますか。
  • 自分はどの型にあてはまると思いますか。
  • 他に、最近はどんなタイプの新入社員がいると予想されますか。
  • あなたの国でも、このような考え方がありますか。

各国での傾向を話してもらうのも、おもしろいかもしれません。

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宮崎 道子 (著), 郷司 幸子 (著) 2009/3/1

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