- 〜をいただきます/〜をくださいます/〜をやります
- 〜ていただきます/〜てくださいます/〜てやります
- 〜てくださいませんか
新出単語
この課の語彙ではないが、必要なので「先輩、後輩、課長、部長、上司、部下」も導入しておくとよい。
- お祝いにもらう
- お見舞いにもらう
- 結婚祝いにもらう
など「N(in memory of)にV」のフレーズもここで練習してしまう。
文型1:Nをいただきます/くださいます/やります
Nをいただきます
導入
「〜をもらいます」の復習から入る。
T:みなさんは誕生日に何かもらいましたか。
S:はい、時計をもらいました。(財布を/お金を)
T:いいですね。誰にもらいましたか?
S:妻にもらいました。(子供に/友達に)
T:よかったですね。
T:みなさんは、この人(中心の人)です。父に?
S:父にマフラーをもらいました。
T:姉に?
S:姉に花をもらいました。
T:友達に?
S:友達に靴をもらいました。
T:これは、誰ですか。(一人ずつ指で示して確認)
S:先生、課長、先輩です。
T:先生に、本を?
S:もらいました?
T:先生に本をいただきました。
S:先生に本をいただきました。
T:課長に?
S:課長にかばんをいただきました。
T:先輩に?
S:先輩にシャツをいただきました。
T:先生、課長、先輩、自分よりstatus/positionが上の人には、「いただきました」を使います。
友達に くつを もらいました。
先生に 本を いただきました。
練習
■本冊 練習B-1
Nをくださいます
導入
(物の絵が書いてあるアイテムカードをいくつか用意しておく)
T:S1さん、もうすぐ誕生日ですね。S2さん、S3さん、S1さんにプレゼントをあげてください。
T:(アイテムカードをS2とS3に1枚ずつ手渡す)
S2/S3:S1さん、どうぞ。
S1:ありがとう。
T:S1さん、みなさんはS1さんが何をもらったか知りたいです。誰が何をくれましたか。言ってください。
S1:S2さんが靴下をくれました。(アイテムカードを見せながら)
S1:S3さんが、時計をくれました。
T:よかったですね。では、もう一つ、先生からもプレゼントです。どうぞ。(ペンのアイテムカードを渡す)
S1:ありがとうございます。
T:S1さん、言ってください。先生が ペンをくださいました。
S1:先生がペンをくださいました。
S2さんが(わたしに)くつしたを くれました。
先生が(わたしに)ペンを くださいました。
T:「くれます」家族や友達が私にくれます。「くださいます」上司、先輩、先生、status/positionが上の人が私にくれます。
練習
■本冊 練習B-2
Nをやります
導入
T:みなさんはペットを飼っていますか。
S:はい、犬を飼っています。
T:じゃぁ、毎日えさを....
S:あげます。
T:あげます、もいいです。でも、「やります」もいいです。毎日犬にえさをやります。
S:毎日犬にえさをやります。
T:それから、私のうちには花があります。毎日水を?
S:やります。
T:毎日花に水をやります。
S:毎日花に水をやります。
犬に えさを やります。
花に 水を やります。
T:ペット、花、自分よりstatus/positionがしたですから、「やります」が使えます。
S:でも先生、ペットもとても大切です!
T:そうですね。だから最近はペットや花にも「あげます」を使う人が多いです。
S:「やります」は使わなくてもいいですか?
T:使わなくてもいいです。でも、聞いてわかることは大切です。
練習
■本冊 練習B-3
ゲーム・活動
文型2:Vていただきます/てくださいます/てやります
Vていただきます
導入
「〜をいただく」の復習から入る。
T:この絵、覚えていますか。もう一度確認しましょう。私は..?
S:先生に本をいただきました。(課長、先輩もさっと確認)
T:本、かばん、シャツ、これは「物」ですね。
T:みてください。(キーワードを指差し)
S:日本語を教えます、説明しますす、ノートを貸します。
T:これは「物」のですか?
S:いいえ、アクションです。
T:アクションは「〜て形+いただきます」を使います。
T:先生に?
S:先生に日本語を教えていただきます。
T:課長に?
S:課長に説明していただきます。
T:先輩に?
S:先輩にノートを貸していただきました。
先生に 本を いただきます。
先生に 日本語を おしえていただきます。
練習
■本冊 練習B-4
■会話練習
- 結婚式をしたことがある人は、先輩や会社の上司に、結婚式でどんなことをしていただきましたか。
- 結婚式をしたことがない人は、先輩や上司にどんなことをしていただきたいですか。
Vてくださいます
導入
(学生にペンを渡し)
T:S1さんは先生にペンをもらいましたね。S1さん、先生が....で言ってください。
S:先生がペンをくださいました。
T:ペン、物ですね。アクションの時は「て形+くださいました」を使います。
T:先生/発音を直します。
S:先生が発音を直してくださいました。
先生が ペンを くださいました。
先生が はつおんを なおしてくださいました。
練習
■本冊 練習B-5、C-1
C-1は少しアレンジした会話練習にしても良い。
A: 初めて日本に来た時、大変だったでしょう。
B:ええ、でも____が助けてくださいました。
A:そうですか。
B:はい、よく_____てくださいました。
A:Comment.
Vてやります
導入
T:私にはとても小さい弟います。お正月にお年玉をあげます。でも、「弟」は下ですから....?
S:弟にお年玉をやります。
T:お年玉、物ですね。では、アクションはどうですか?弟に「勉強をおしえます」
S:弟に勉強を教えてやります。
T:いいですね。
弟に お年玉を やります/あげます。
弟に べんきょうをおしえて やります/あげます。
「〜てあげる」助詞に注意
「〜てやります/〜てあげます。」を使う時、助詞に注意してください。パターンが3つあります。
『文型練習帳Ⅱ』のp.108に分類された表が載っているので、それを見ながら文作成練習をするといいと思います。
練習
■本冊 練習B-6、C-2、B-7
ゲーム・活動
文型3:〜てくださいませんか
導入
T:文法がわからない時、先生に聞きます。「先生、文法を教えてください」丁寧に言いましょう。
S:文法を教えていただけませんか。
T:「〜ていただけませんか」いいですね。もう1つ言い方があります。「文法を教えてくださいませんか」。
S:文法を教えてくださいませんか。
文法を教えてください。
文法を教えてくださいませんか。
文法を教えていただけませんか。
T:「〜ていただけませんか」が一番丁寧です。どんな人に使いますか?
S:社長ですか?
T:そうですね、社長や知らない人に使うといいでしょう。先輩や先生には「くださいませんか」でもいいですよ。
練習
■本冊 練習B-8、C-3
ゲーム・活動
▶︎『みんなの日本語』文型・活動一覧は以下から。