自分の国や町に関するクイズを作って、グループで問題を出しあったり、一人ずつ順番にクラスに向けて発表したりします。
の練習にも使うことができます。
また、これまで習ったことを色々と取り入れ、発表の場とするのもいいと思います。
準備物
自分の国や町に関するクイズを作成しますが、まずは先生がお手本を見せます。
ですので、お手本として使う際のスライドやイラストを準備しておきます。
質問スライド例)
答えのスライド例)
あらかじめ一人3つ、5つなど作成する問題の数を決めておき、教師もその分お手本となる問題を用意しておきます。
日本を例に挙げた場合、他に考えられる質問としては以下のようなものがあります。
- 富士山がどこにあるか知っていますか。
- 一番古いお寺がどこにあるか、知っていますか。
- 愛知県は何が有名か知っていますか。
- 日本に何種類のキットカットがあるか知っていますか。
- 日本の自動販売機でバナナが買えるかどうか知っていますか。
- 日本の古い首都がどこにあったか知っていますか。
スライドやイラストがなくてもいいですが、何か少し見せられるものがあると、視覚的にも楽しいと思います。
実施方法
お手本を見せる
教師が用意したスライドを見せながら、進めます。
T:私は日本の静岡県出身です。静岡県はとてもいいところです。うちから30分ぐらい運転すると、富士山が見えます。晴れた日は、とてもきれいな富士山を見ることができます。
T:さて、ここで問題です。みなさん、富士山の高さが何メートルか、知っていますか。S1さん、どうですか。
S1:うーん、知りません。
T:何メートルぐらいだと思いますか。
S1:1000mぐらいだと思います。
T:S2さんは?富士山の高さが何メートルか知っていますか。
S2:知りません。でも、3000メートルぐらいだと思います。
何名かに質問を繰り返した後、答えを発表する。
T:富士山の高さは3776mです。S2さん、近かったですね!日本で一番高い山なんですよ。では、次の質問です。
他の質問も同様に繰り返し、お手本を見せ終わったら、今度は学生たちにも自分の国や町についてのクイズを作るように促します。
学習者がクイズを作り始める
この時、一人3問〜5問などあらかじめ決めてそれを伝えておくことをおすすめします。
また最終的な発表の形(質問の出し方)も決めておき、事前にそれも学習者に伝えます。
発表の形の例として、以下のものを挙げてみました。
パターン①:ペアやグループで行う場合
以下のような方法があります。
- 質問を作ってペアで聞きあう。
- グループ内で順番を決め、一人が発表者となり他のグループメンバーが答える。終わったら、グループ内の次の人が発表者となりローテーション。
パターン②:クラス全体で行う場合
クラスの人数が少なければ、発表の時間をまとめて取り、最初に教師がお手本として見せたようにクラス全員の前で一人ずつ順番に質問を出していく。
ポイント
導入方法いろいろ
授業内でさっと練習に使う
授業内の限られた短い時間を使って行うのであれば、「20分ぐらいで準備してください」と時間設定しておいて授業内で問題を作ってもらいます。
この場合は、白紙に質問を書いて準備したり携帯で写真を見せるなど、スライドを使わない簡易的な準備となりますがそれも可能です。
プロジェクトの1つとして扱う
まとまったプロジェクトとして実施するのであれば、各準備にある程度の時間を設けてスケジュールを立てるのもいいでしょう。
- インターネットを使って調べてまとめる。
- 質問を考え、答えのスライドを用意する。
- 文法や内容の確認。
- 「説明(導入)→質問→答え」の流れを練習する。
- 実際に出題(発表)
スライドの作成は宿題にする
「授業内でこの活動にあまり時間をさけないけれど、学生にスライドをしっかり作ってもらいたい!」
そんな時はスライド作成を宿題にし、授業内で簡単なチェックをしたのち発表、という形でも導入できます。
一回に全員発表するのではなく、何回かに分けて発表(一週間に数人)というのもいいと思います。
いろいろな授業スタイルがあると思います。ご自身のクラスにあった方法を適宜選択してみてください。
まとまりのある発話を
「自国についての問題を出す」という活動の性質上、「質問を5問作って発表すれば終わり!」と考える学習者もいるかもしれません。
簡単に練習したい場合はそれでもいいですが、せっかくならもう少し情報を付け足し、ある程度の長さを持って発表して欲しいところです。最初の教師のお手本で示した通り、
- まずは問題の背景を少し説明する(導入)
- 質問を投げかける
- 何人かに聞く
という流れにするといいのではないでしょうか。
答える側も「いいえ、知りません」だけで終わらず、「知りません、でも〜だと思います。」と自分の意見が述べられるといいですね。
ここまで対面式に導入する方法を解説しましたが、この活動をオンライン授業に取り入れることも難しくありません。次にオンライン授業に導入する方法を簡単に解説します。
オンライン授業に応用する
スライドで発表
同期型授業の場合であれば、学習者が各自自分でスライドを作り、それを順番に画面共有して見せつつ発表していくことができます。
もし学生の画面共有の操作が不安な場合は、教師側で学生のスライドを1つにまとめる方法もあります。
- 学生はできあがったスライドを教師に送る(Google slideならリンク共有でOK)。
- 教師は送られてきたスライドを1つにまとめる。
- 発表の際は教師が画面共有をし、スライドを見せる。
- 学生が順番に話す。
Book Creatorで本にまとめる
Book Creatorを使って、学生に自国についての質問を本にまとめてもらうというアイディアもあります。
それを教師側で1冊の本にまとめて、クラス全体で共有するという方法もあります。
Book Creatorの使い方は
で学ぶことができます。
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